勝手に不動産売買されることも!?「マイナ保険証」の切り替えシーズンに注意したい詐欺の手口を防犯の専門家が解説
「マイナ保険証」の切り替え時期に合わせて急増中の詐欺の手口と、その対処法について専門家がアドバイスしました。 【画像】この記事の解説画像をみる 女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。 今回は、「今こそ気をつけたい詐欺の手口」というテーマでMCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんが討論しました。
知らないうちにローンを組まれて…マイナンバーカードの番号&暗証番号が流失したら何が起こる?
12月2日から従来の保険証の新規発行が終了し、「マイナ保険証」への切り替わりが本格スタート。防犯アドバイザーの京師美佳さんによると、新しい制度が始まるタイミングは詐欺が急増するので注意が必要だといいます。 「住民票」「印鑑登録証」などの公的書類を取得したり、オンラインで銀行口座を開いたりクレジットカードを作ることができたりするようになる「マイナンバーカード」。 健康保険証としても使えるのですが、そのために必要な利用登録が難しいと感じている人も多いようで、千秋さんも「住所や顔を登録することに抵抗があるので、窓口に行って『本当に大丈夫なのか』と確認したい」と訴えました。 便利な面もある「マイナンバーカード」ですが、カードの番号と暗証番号を使った詐欺が急増中。具体的には、「住民票や印鑑証明を勝手に取得して不動産売買をする」「口座やクレジットカードを作って勝手にローンを組まれる」などの被害が出ているのだとか。 「不動産売買等の場合、基本的にはマイナンバーカードの実物が必要だが、偽物を作られて暗証番号を知られたらアウト。暗証番号の流出にはくれぐれも注意して欲しい」という京師さんの言葉を受けて、三木さんは「マイナンバーカードを持って歩いていると、区役所を背負っているような気分になる」と頭を抱えました。
「マイナ保険証」の利用登録が不安なときは医療機関や薬局のカードリーダーで!
暗証番号などを聞き出す具体的な手口としては、「厚労省の職員を名乗る人から『12月2日までに利用登録が必要』と電話が来て、自動音声ガイダンスに従って個人情報や暗証番号を入力するよう促される」というものがあるのだそうです。 京師さんは「今持っている健康保険証も記載されている期限までは使えるので、登録を焦る必要はない。少しでもおかしいなと思ったら警察に相談して」と警鐘を鳴らしました。 千秋さんは「母はだまされにくいタイプなのだが、還付金の電話が来て信じそうになってしまったことがある。その時は区役所に電話して詐欺だとわかった」と語り、三木さんも「税務署から滞納の電話が来て焦ったが、こちらから税務署に電話したら詐欺だった」と経験を語りました。 京師さんは「公的機関からの連絡と言われると、間違いないと思って手続きをしてしまうが、まずは疑ってかかってほしい」と訴え、「マイナ保険証の利用開始のために必要」などのメールが届いてもURLをクリックしてはいけないとアドバイス。 「マイナ保険証」の利用登録のためのURLがメールで届くことは決してないそうで、「マイナポータル」というアプリを使うか、不安な場合は医療機関や薬局などの窓口で対面で登録することもできると京師さんは伝授しました。