元テレビ朝日法務部長“東大卒エリート弁護士”のYouTuber奮闘記「毎朝4時半起きで3時間かけて準備」「再生数が気になって土日も休めない」
苦労が報われて年末にかけて再生数が急進!
西脇氏は昨年ゴールデンウィーク明けの5月7日からこの”ひとりやじうまワイド”をスタートさせ、6月からは毎日継続してきた。 「当初、土日は休もうかと思っていたのですが、土日の方が再生数が上がる傾向にあって休めなくなってしまい…」 さすがに新聞休刊日は休むかと思いきや、 「いや休刊日こそが再生数が稼げる日なんです。やじうま時代も視聴率が良かったのが休刊日。視聴者は新聞の代わりとなるニュースを求めるんです。やじうま時代と同様、休刊日はスポーツ紙で代用しています」 はたして登録者数はどこまで伸びたか。 「7か月ほど前に始めた当初は登録者数が15人ほど。1か月くらいはほとんど増えずに心が折れそうになりました。ただ毎日続けて2,3か月後に徐々に増えはじめたので、夏休みもどこにも行かずに配信を続けました。そしてこの年末年始、大晦日も元旦も休まずに配信していたら登録者数が増え、現在、1万8000人くらいになりました」 再生数の方は、 「平均すると数千回から1万回。一応広告収入が振り込まれるようにはなったのですが、大部分は新聞代やフリップに使う厚紙代に消えてしまい、手元に残るのはごくわずかです。時給に換算するたびに独りで落ち込んでいます」
どこかで誰かと繋がっていたいから
本業の収入に比べればYouTubeで得られる稼ぎは微々たるもののようだ。では、なぜここまでしてYouTubeに入れ込むのか。 「最近SNS上ではおかしな理屈や事実ではない話が飛び交っています。自分が本当に思っていることを言える場はここしかないと思ったんです。『オールドメディア』にいた人間の抵抗みたいなものかもしれません。“画面が暗い”など厳しいご意見も多いのですが、毎朝自分の配信を楽しみにしているというコメントを目にしたときは本当に嬉しい。華やかだったテレビ業界から離れて独り暮らしの今、『自分は何をして生きたらいいんだろう』という疑問や、どこかで誰かと繋がっていたいという気持ちもあって…」 体はキツいが、数字がついてくると苦労が報われると話す。 「人気YouTuberさんの銀や金の盾からは気が遠くなるくらい離れていますが、こつこつ頑張っていきたいです」 前編【6年間で登録者数を49万人に増やすも突然「収益停止処分」を受けた元ヤクザYouTuber「一芸だけで食っていける時代は終わりました」」】では、ベテラン YouTuber「懲役太郎」氏が直面する業界の厳しい現実について伝えている。 デイリー新潮編集部
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