智弁和歌山で甲子園出場→米・ハワイ大で目指すメジャーリーグ…二刀流・武元一輝(20歳)が海外進学を決めた「中谷監督からのアドバイス」
ハワイ大学でメジャーリーガーへの夢を追う二刀流・武元一輝(20)がたくましさを増してきた。 【写真】智弁和歌山で甲子園→ハワイ大の20歳・武元一輝のハンサムすぎる投球姿。甲子園での熱投写真も。この記事の写真を見る。 今季、投手としてはチーム最多の5セーブを挙げ、シーズン最後の3登板では5回1/3を投げ2安打、4三振、無失点。安定感のある投球でフィニッシュした。 打者としても少しずつ出場機会を増やし、16打数5安打、4打点、打率.313。右肩あがりの成績を残した。それでもまだ彼は発展途上。武元は足元を見つめながら言った。 「自分はまだ何も成し遂げていません。投手としてはすべてのスキルをレベルアップさせること。フィジカル面などの不足している部分を鍛えていきたいです。打つ方はしっかりとしたスイングをしていくこと。そして、自分自身のプレーをすることです」 彼には追い求める夢がある。 「メジャーリーグで活躍し、日の丸を背負えるような選手になることです」
智辯和歌山→ハワイ大進学の理由
大阪出身で高校は智辯和歌山に進んだ。1年夏からベンチ入りし、夏の甲子園にも2度出場した。身長188センチ、体重は95キロ。恵まれた体格は大きな可能性を秘め、メジャーでプレーするためには大きな要素となる。 現在の球速はマックスで95マイル(約153キロ)、アベレージでは92マイル(約148キロ)ほど。だが、まだ20歳。米国流のトレーニングを続ければ、体はたくましさを増し、出力は自然と増える。球速が増していくことは容易に想像できる。 米国の大学に進学しプロの世界を目指す日本の高校生は以前に比べ増えている。理由は人それぞれと感じるが、武元の場合は智辯和歌山で野球部監督を務める中谷仁監督の進言が大きかった。阪神、楽天、巨人でプレーし、17年から同校で指導する中谷氏は彼にこんな言葉を送ったという。 「監督さんから、『今、日本のプロ野球に行っても一軍で大活躍できるレベルではない』とアドバイスされました。自分でもまだ実力不足だと感じていたので、まだ行くべきではないと考えました。目標はプロ野球に入ることではなく、プロ野球選手としてしっかり活躍することでした。監督さんから『アメリカの大学へ進学して一輝だけの道を歩んだらどうか』という言葉をもらい、アメリカの大学進学を決意しました」
【関連記事】
- 【あわせて読みたい】なぜ佐々木麟太郎は「合格率3%」スタンフォード大に入れた?…日本人が知らない“超名門”合格のウラ話《運動部の現役日本人コーチが解説》
- 【写真】智弁和歌山で甲子園→ハワイ大の20歳・武元一輝のハンサムすぎる投球姿。甲子園での熱投写真も。この記事の写真を見る。
- 【名作】イチロー「翔平にも投げてみたいねぇ」150キロ超えの“打撃投手”が見た〈打者・大谷翔平〉の凄さとは
- 【必読】「イチローや松井が例外だったんですよ」MLBでフロントを経験、斎藤隆が明かす“米国で獲得リストに挙がった日本人野手の名前”
- 【貴重写真】大谷17歳、超細いのに甲子園で衝撃の特大HR、ぷっくり捕手な村上17歳。ガリガリな柳田、ヤンチャそうな学ラン姿の張本、実は投手だった王さん…名選手160人超の高校時代を見る