ヤマハが新型「テネレ700」を発表|フェイスデザインが変わった! 機能・装備もアップデート【EICMA2024】
新たに電子制御スロットルを搭載! 派生モデル「ラリー」も登場
ヤマハ発動機は2024年11月4日、欧州で新型「テネレ700」・「テネレ700ラリー」を発表した。 【写真はこちら】新型「テネレ700」の全体・各部・走行シーン ヤマハが展開するミドルクラスのアドベチャーモデル「テネレ700」。国内では2020年から販売されている。その欧州仕様・2025年モデルが現地で発表された。スタイリングをはじめ、装備において大幅なアップデートが図られた。 エンジンはこれまで通り「MT-07」のものをベースとした、689ccの水冷並列2気筒“CP2”エンジンを搭載。新型は欧州の新排出ガス規制ユーロ5+に対応している。 ヘッドライトは新設計されたもので、フェイスデザインは大きく変わった。メーターは5インチから6.3インチの縦型スクリーンに変更され、簡易的なナビ機能を搭載している。アプリ「MyRide」を利用することでスマートフォンと連携も可能だ。 そして新たに電子制御スロットルを採用。ライディングモードは、「スポーツ」と「エクスプローラー」の2つから選択可能だ。 そのほかオフロードでの走行性能を向上させるため、燃料タンクの位置を前方に移動。車体の重量配分を改善した。加えてタンク幅が狭められ、シートはフラットな1ピース仕様に変更。スムーズなライディングポジションの変更と車体操作ができるようアップデートされた。 さらに、ABSとTCS(トラクションコントロールシステム)を完全にオフにするボタンが搭載されている。ABSのセッティングは3種類用意され、後輪のみABSを無効にすることもできる。専用ボタン、またはメーターパネルからシーンにあわせて選択が可能だ。 通常の「テネレ700」のほかに、シート高の低い「ロー」バージョンもラインナップ。こちらは通常よりも短いサスペンションが装着されている。通常モデルがシート高875mmであるのに対し、ローダウン仕様のシート高は860mmとなる。 新型「テネレ700」の登場にあわせ、よりオフロードライディング向けの装備が搭載された「テネレ700ラリー」もラインナップ。 フルアジャスタブルの前後サスペンションは通常モデルよりも20mmストローク量がアップ。シート高は910mmとなっている。 車体には、アップフェンダーや分厚いフラットラリーシートを搭載。チタン製ステップ、厚さ4mmのアルミニウム製スキットプレートも装備し、ラリーモデルらしいスタイリングに仕上げられている。 往年のテネレを想起させるカラーとグラフィックをまとっているのも特徴だ。
webオートバイ編集部