『ビリオン×スクール』山田涼介×木南晴夏は相性抜群のバディ ゼロ組に恋の争奪戦が勃発
ドラマ『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)第6話では、「ゼロ組恋愛ハリケーン」と題してゼロ組の恋の争奪戦が巻き起こる。大杉(小宮山莉渚)をメインにして花井(佐藤龍我)とそこに割って入る日下部(砂田将宏)、さらに西谷(水沢林太郎)と梅野(上坂樹里)、紺野(松田元太)と松下(倉沢杏菜)がパーティーで(それぞれ結果は違えど)思いを確かめ合い、いくつかのカップルが生まれている。そして、それは生徒だけでなく、加賀美(山田涼介)と芹沢(木南晴夏)の教師も同じだ。 【写真】恋愛について考える西谷(水沢林太郎)、ティーチ(安達祐実)、加賀美(山田涼介) 芹沢の加賀美への思いはこれまで少しづつ仄めかされていたが、それがあくまで忠誠心なのか、それとも恋愛感情であるのか、確信を持てる描写はなかった。芹沢は幼い頃から加賀美家に仕えてきた秘書。チェリー(?)の加賀美同様に恋愛をする時間もない中で、密かに主従関係を超えた特別な感情を抱いてきたと捉えられる。 「いろいろ複雑なんですよ」「どうしてあげればいいんですかね」と堺(MEGUMI)に相談をする芹沢。一方で加賀美もまた「あいつほど俺のことを考えてるやつはいない」と恋愛感情の分からないAIのティーチ(安達祐実)相手に芹沢を庇っていた。 パーティーの入場条件は、「お互いの欠点を言い合うこと」。相手の長所を褒めるよりも、実は相手のことをじっくり見ていないと出てこないことであり、それは相手の直してほしいところとも言えるが、芹沢が挙げた加賀美の欠点は「偉そう。傲慢。人使いが荒い」「すぐ大きい声を出す」の4点。それに加賀美が「すぐに俺の神経を逆なでするようなことを言う」と言い返し……長い欠点ラリーが続いていく(途中の「バーカ!」は欠点でもなんでもないが)。 司会者(大東駿介)から「お2人は一緒にいるんですか?」と尋ねられた加賀美は、ため息をつきながら「仕方ないだろう。俺の秘書はこいつしかいないだから」と認め、芹沢も「まぁ、どうしても私が必要みたいなので」と渋々了承する。どこまでも素直になれない、喧嘩ばかりの加賀美と芹沢だが、CEOと秘書、担任と副担任という関係性は相性抜群のバディ。正直、この2人が恋仲になる未来はなかなか想像できないが、カテゴリに当てはめてしまえば、典型的な「ケンカップル」。喧嘩するほど仲が良い、である。 なお、『ビリオン×スクール』ではCMに入る際のキャッチが、回を増すごとに過激になってきているが、今回は「恋は、キラリミステリー!」「加賀美は今日も美 先生」というもの。前者はHey! Say! JUMP「ウィークエンダー」の一節、後者は第6話ゲストの佐藤龍我(美 少年)にかけた内容だ。 第7話からは新章に突入。校務員の内巻(神木隆之介)が私立絵都学園を去り、校長の東堂(水野美紀)が海外赴任から帰ってきたわけだが、加賀美と東堂には隠された過去が。さらに第6話ラストには断片的ではあるが、11歳の頃に加賀美が記憶喪失になった事故についてティーチが明かすシーンがある。そこには「校舎の屋上からの転落」「損傷した脳機能」「生活に支障をきたすレベルの障害」「手術による再生は不可能」「電子機器を埋め込む手術を行う」とあり、当然そのことは芹沢も知っているわけで……と考えるとまた加賀美との関係性の見方が少し変わってくる。
渡辺彰浩