藤井聡太竜王は攻めを催促、「突進していくしかない」佐々木勇気八段は戦力を集中
将棋の最高棋戦で、藤井聡太竜王(22)(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)に佐々木勇気八段(30)が挑む第37期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の第6局が12日午前9時過ぎ、鹿児島県指宿市の指宿白水館で再開された。 【動く棋譜速報】竜王戦第6局
先手の佐々木八段が序盤から激しく攻め込み、自陣に馬を作った後に▲9五角で王手をかけ、これに対して藤井竜王が△8四歩と合駒した局面で1日目を終えていた。立会人の青野照市九段が開いた、佐々木八段の封じ手は▲8六香。後手玉に攻めかかろうと力をためる手だ。8筋に戦力を集中させた先手に対し、藤井竜王は△9四歩と角を圧迫して、攻めを催促した。
解説の中川大輔八段は「佐々木八段は香車を打った以上、突進していくしかない。攻め切れるかどうかで、勝敗が決まるだろう」と話している。