【日本株】第1四半期の“利益率”が前年より伸びた「好発進銘柄」を紹介! 空調制御システムの「日本電技」、来期に過去最高売上を見込む「日本航空電子工業」に注目
【日本株】第1四半期の時点で、去年より利益率が伸びている注目株は「日本電技」と「日本航空電子工業」の2銘柄! 【図版】”利益率の伸び“が注目される銘柄 ●前年同期比で利益率が向上している2銘柄を紹介! アナリストが注目するのは「日本電技」と「日本航空電子工業」! 3月期決算企業は、2025年3月期の第1四半期決算を通過。通期までに上ブレし、業績予想を上方修正しそうな銘柄を探すためにチェックすべき指標の一つが「利益率」だ。売上高に占める営業利益の割合(利益率)を見れば、その企業が本業でどれだけ効率的に稼いでいるか判断できる。 ここ1年ほどは、インフレや円安の進展で原材料費などが高騰した。それを販売価格に転嫁できているか、また値上げしたことで販売数量が落ち込んでいないかが、重要なポイントになる。前年同期と比べて利益率がアップしていれば、値上げなどに成功して順調に利益を上げている証拠と言える。 そこで、以下では「第1四半期の売上高に占める営業利益の比率が、前年同期より向上している」という条件を満たす、アナリスト注目の2銘柄を紹介しよう(※株価などのデータは8月6日時点。銘柄選択は山和証券の志田憲太郎さん。8月は株価の乱高下が激しかったため、6日時点の株価と最新の株価が乖離している場合もある。投資する際には最新の株価を必ず確認してほしい)。 一つ目の銘柄は、第1四半期の売上高に占める営業利益の比率が11.7%(前年同期は7.4%)の日本電技(1723)だ。 日本電技は空調制御システムに強みを持つ企業で、食品や医薬品、化学プラント工場向けなどに受注が続く。完成工事の引き渡しが第4四半期に集中するため、第1四半期の営業利益進捗率は12.4%だが、前年同期の8.5%は上回る。採算性重視の受注で、売上高営業利益率が前年同期の7.4%から11.7%に改善しており、さらなる向上に期待が持てそうだ。なお、積極投資で通期は減益の見通し。 続いて紹介するのは、第1四半期の売上高に占める営業利益の比率が6.8%(前年同期は3.5%)の日本航空電子工業(6807)だ。 日本航空電子工業は自動車やスマホ向けのコネクターを製造する企業。スマホ向けは今期を底に回復、自動車向けは前期並みを見込む。AIや航空・宇宙、空飛ぶクルマ向け製品にも注力する。もともとNECの連結子会社だったが、株を買い取って関連会社になった。第1四半期は営業利益が2.1倍となり、利益率も大幅に改善。AIスマホの普及で、さらなる改善を見込めそうだ。
ザイ編集部
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