テスラの「オートパイロット」、また当局が調査-4カ月で衝突20件
(ブルームバーグ): テスラの自動運転支援システム「オートパイロット」に、米当局の調査がまた入った。今回は数カ月前に実施された修正が誤った運転を阻止する上で十分だったのか調べている。
昨年12月にテスラが実施したリコール(無料の回収・修理)について、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は調査を開始したことを26日に開示。同社がワイヤレスでソフトウエアを更新したにもかかわらず、20件の衝突事故が起きていることが調査開始の一因だという。
NHTSAによると、この調査は200万台余りのテスラ車が対象。テスラの株価は一時1.7%下落。年初からの下げは30%を超えている。
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がオートパイロットに対して抱く高揚感に水が差された格好。資産家の同氏は今年8月に自動走行の「ロボタクシー」を発表する。5年前の時点では、2020年までに準備が整うとしていた。今週の決算発表後に行われた電話会議で、同氏はロボタクシーが規制当局の許可を得ることにさほど問題はないとの見解を示し、この問題「解決」を疑う人はテスラに出資するべきではないと述べた。
テスラが200万台リコール、自動運転支援システムの不具合修正 (1)
原題:Tesla Autopilot Probed by US After 20 Crashes in Four Months (2)(抜粋)
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Craig Trudell