長寿命化や機能充実 守谷中央図書館改修へ 2025年9月から 基本設計に市民の声反映 茨城
茨城県守谷市大柏の守谷中央図書館が2025年9月、長寿命化や機能充実を図る大規模改修に入る。基本設計の概要案に基づき、市はワークショップで出た市民からの意見も反映し、会話や飲食可能な多目的空間やグループ学習向けのスペース、自動貸出機を新たに導入する。 同図書館は1994年に完成。市役所隣で鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積約3522平方メートル。30年が経過し、老朽化対策や時代に合った機能を充実させるため25年9月から休館し、一部増築を含めた大規模改修工事に入る。2026年12月のオープンを予定する。概算工事費は16億~18億円。 市は本年度、改修工事の概略をまとめた基本設計に着手した。市民の声を反映させようと、3回にわたって市民向けのワークショップを開き、図書館の在り方や機能面について意見を出してもらった。 基本設計概要案は9月に公表された。基本方針として①今後30年を見通した長寿命化への改修②駐車場拡張やトイレ更新など安全で機能的なサービス③休憩コーナーの拡張など快適で魅力ある空間④自動貸出機導入など新しい図書サービス-の4項目を挙げた。 中でも会話と飲食が可能な多目的空間やグループ学習向けスペースは市民のニーズを盛り込んだ形だ。一方で、読書や学習に集中できる静かな空間も設け、多様な過ごし方を提案している。子ども向けに外で読書を楽しめる屋外スペースも新設する。パブリックコメントは10月11日まで実施した。11月に基本設計を最終決定する。 平塚恭子館長は「新しい空間機能を加え、市民により満足してもらえる環境を提供したい。市民と一緒に図書館をつくるため、基本設計案に意見を頂きたい」と話した。
茨城新聞社