「旅が気分をアゲるものなら二拠点暮らしは心を鎮めるもの」60歳男性が「もうひとつの地元」に茅ヶ崎の築60年マンションを選んだ理由
自分サイズの二拠点ライフの始め方
これから二拠点生活を始めてみようという方へのアドバイスをもらった。 「『何かやりたい』と思っていることがあるなら、やってみたほうがいい。二拠点生活だったら、あまり綿密に考えても、いざやってみないとわからないことが多いから、写真が載っている賃貸物件サイトを参考にイメージを膨らませて、ピンときたら実際に見に行ってみる。 条件じゃなくて、ピンとくることが大事なのは、ある意味恋愛と同じ。実際会ってピンとくるかどうかで決めればいいんじゃないかな」 直感を大事に、やりたいと思う何かがあるなら行動してみる、ということか。 二拠点生活は当然ながら、余裕があって成り立つものだが、還暦近くまで猛烈に働いてきた山本さんにとって茅ケ崎は、ご褒美のような「もう一つの地元」なのだろう。 真夏や正月といったハイシーズンは、海の見えるホテルは予約困難で、オフシーズンの何倍もの料金になるが、部屋を持っていればいつでも気軽に行ける。賃貸する二拠点目なので、新しさや広さなど多くは求めなくてもいい。 目的を明確にして、求めるものを絞り込んでいけば、自分サイズの二拠点ライフを実現できるのだろう。 取材・文/中島早苗