大西流星、青春時代は“高3”「制服でタピオカを飲みに行ったり、自撮りしたり…」<恋を知らない僕たちは>
大西流星が映画初主演を務める、映画『恋を知らない僕たちは』が8月23日より公開中。同作は、水野美波氏による同名人気少女コミックが原作の、 “本気の恋”に向き合う6人の高校生たちをリアルに描く等身大リアルラブストーリー。今回WEBザテレビジョンでは、恋よりも友情を優先して「好き」を伝えられない主人公・相原英二役を演じる大西流星にインタビューを実施。撮影のエピソードやお芝居の際に意識していること、自身の青春時代について語ってくれた。 【写真】教室のカーテンに、笑顔で包まる大西流星(ほか、撮りおろしショット3枚) ■映画初主演の大西、「人生の中でもすごく濃い1ページになりました」 ――映画の主演に決まった際の、率直なお気持ちを聞かせてください。 大西流星(以下、大西):まさか自分がラブストーリー映画の主役になるなんて、と驚きました。中学時代と高校時代の両方を撮るということで、ダブルで青春が味わえるうれしさとともに、キラキラとした少女マンガの世界に入れることに純粋にワクワクしましたね。 ――本作、少女マンガならではの胸キュンシーンも多くあったかと思います。実際に撮影してみていかがでしたか? 大西:原作コミック同様にちゃんと再現したい、ということは監督ともお話をしていました。実際の撮影でも、「原作ではこういう体勢だから、もう少しこうかな?」など細かく気にしながら進めることができたかなと思います。撮影期間は1か月ほどで、本当にあっという間だったのですが、キュンキュンシーン含め、ここでしか味わえないような経験もたくさんさせていただいて、人生の中でもすごく濃い1ページになりました。 ――大西さんは、演じられた英二をどのような人物だと見ていますか? 大西:原作を読んでいるとき、最初は英二に対してモヤモヤすることが多かったんです。「英二、なんでここで告白しいひんねん!」とか(笑)。でも、物語が進んでいくにつれて、英二の友情を優先してしまう気持ちであったり、それに対して本当は自分でもモヤモヤしている気持ちがあったりするのを理解できるようになって。現実でも、英二のように悩んでいる人がいるのかなと思ったら、応援したくなる気持ちも強くなりましたね。 ――そんな英二に共感できる瞬間はありました? 大西:本当にパンクしたときに“ポカン”とした表情をするのですが、僕もパンクしたらあんな顔になっちゃうかもしれないです(笑)。戦意喪失の顔…と言いますか、素が全面に出ていて可愛らしいなと思いました。 ――6人のメインキャラクターの中では、誰に一番共感できますか? 大西:瑞穂なんじゃないかなと思います。瑞穂は、友情面でも恋愛面でも自分の気持ちをしっかり伝えるし、相手の恋を邪魔しない。僕もそういう人でありたいなと思うので、共感というよりは尊敬に近いかもしれないですね。 ――では、逆に共感できないかも…というキャラクターはいますか? 大西:うーん、小春かな…。英二からしたらすごくいいスパイスになっていて、いろんな感情を教えてくれる素敵な存在なんですけど、現実にいたら周りをかき乱して厄介かも(笑)。でも、作中では他人には見せない小春なりの葛藤があることも描かれているからこそ、嫌いになれない存在です。 ――もしも親友と同じ人を好きになってしまったらどうしますか? 大西:やっぱり簡単には諦めきれないんじゃないですかね。ちゃんと気持ちは伝えるかもしれないです。 ■俳優としてお芝居するときは、“ビジュアル”を気にしない? ――アイドルとしても活躍する大西さんですが、俳優としてお芝居をする際に意識していることはありますか? 大西:とにかくビジュアルを気にしない、ということを毎回意識するようにしていますね。アイドルでいるときは、「1分1秒でもしっかり映らないと!」という気持ちでいるのですが、演技に入るときは、そこまでビジュアルに気持ちを持っていかれないように心がけています。今回は役柄的にも、男子高校生特有の少年感やガサツな感じを出したかったので、自分でも知らない引き出しをたくさん開けながら挑戦しました。 ――知らない引き出しということは、学生時代は英二のような生徒ではなかったと? 大西:そうですね、みんなの中心にいてワイワイしているタイプではなかったです。本当に仲のいい友人たちだけで盛り上がるタイプ(笑)。だから、中学時代のシーンもそうですけど、英二を中心にみんながちょっかいを出してきて、ワイワイするシーンはすごく新鮮で楽しかったです。 ――ちなみに、大西さんが一番青春していたなと思う時期はいつですか? 大西:高校3年生のときですかね。高3って、もう1年後には制服が着れなくなっちゃうじゃないですか? そんな焦りが出てきて、「もっと友達と楽しまなきゃ!」と思って、制服でタピオカを飲みに行ったり、アプリを駆使していろんなフィルターでたくさん自撮りしたりして楽しみましたね。 ――今回、共演者の方々は同年代の方が多いですね。 大西:そうなんです、皆さん同年代で。部活じゃないですけど、合宿のような感じで和気あいあいとして楽しかったですね。地方の撮影ということもあって、決められたスケジュールの中で、一致団結して助け合いながら撮影していきました。 ――合間に盛り上がった話題などはありましたか? 大西:「泣く演技って難しいよね」みたいな話をしていました。俳優さんから直接お話を聞ける機会はなかなかないので、お芝居についてたくさん話し合えて、勉強にもなりましたね。 ――共演された窪塚愛流さんや猪狩蒼弥さんの印象はどうでしたか? 大西:(窪塚)愛流は、意外とおっちょこちょいな部分とかかわいらしい部分が垣間見えて、すごく安心しました(笑)。俳優さんとしては、尊敬できる部分がたくさんあって、今回も等身大での演技がすごく素敵だなと。ガリ(猪狩蒼弥)さんに関しては、事務所の後輩ではあるものの、これまであまり関わりがなくて。でも、イメージしていた通り、自分より年上なんじゃないかと思うくらい、しっかりした印象がありました。現場のよりよい空気作りや、座長としての自分を立ててくれる感じが伝わってきてうれしかったですね。 ――共通点も多いことで、大西さんを中心にまとまっていった感じもありそうですね。 大西:確かに、それぞれと共通点があったかもしれないですね。(齊藤)なぎさちゃんも、元アイドルという部分で重なったりして。いろんな方面で頑張っている方が集まっていて、自分自身も刺激になりましたし、改めていい期間でした。 ■なにわ男子メンバーとの作品鑑賞も「視線をすごく感じました(笑)」 ――今回の映画、絶対に見てほしい人はいますか? 大西:誰だろうなー? 高校のときの友達とかですかね。高校のときにできなかった甘酸っぱい青春を、当時と重ね合わせて見てほしいなと思います。あとは、大倉(忠義)くんとか! “青春”の気持ちを思い出してほしいし、「主演やりましたよ」って報告の意味でも是非見てほしいですね。 ――なにわ男子のメンバーからの反応はどうでしたか? 大西:“主演作はみんなで見る”という決まりがあって、今回もメンバー全員で見たんですよね。みんなキュンキュンシーンが近づいてくると、そわそわしてきて。視線をすごく感じました(笑)。 ――では、大西さんイチオシのキュンキュンシーンを教えてください! 大西:本当にキュンキュンシーンは盛りだくさんなので迷うな(笑)。英二でいうと、やっぱり“棚ドン”ですかね? とても距離が近いのでキュンキュンするんじゃないかなと思うので、注目して見てほしいです。 ――最後に楽しみにしているファンの方々へのメッセージをお願いします。 大西:6人の恋愛の仕方を通して、恋とは何なのか、友情とは何なのかを考えることができるかなと思います。今までしてきた恋愛と重ねるのもありですし、「こういう恋愛がしてみたいな」と思っていただけるのもありだと思います。きっと感じ方は無限大だと思うので、恋に消極的な人も是非フラットな気持ちで見にきてほしいなと思います!