米コア資本財受注、11月はプラスに回復-1年余りで最大の伸び
(ブルームバーグ): 11月の米耐久財受注統計では、ビジネス機器の受注がプラスに回復。1年余りで最大の伸びを示した。
コア資本財の受注は今後増加が続く可能性がある。米大統領選が終わり、企業は長期投資により前向きになっている。また高額商品の需要も押し上げられているもようだ。トランプ次期大統領による新たな関税で価格が上昇する可能性があることから、それに先んじて購入しようと買い手が動いているとみられる。
今回の統計では、機械やコンピューター、一次金属の受注が大きく伸びた。
今月初旬に米供給管理協会(ISM)が発表した11月の製造業総合景況指数でも、新規受注が8カ月ぶりに拡大圏に浮上している。
ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、イライザ・ウィンガー氏は「11月のデータは大統領選後のセンチメントの急上昇をまだ反映していない可能性が高いが、設備投資が先行して増加する可能性は十分ある。トランプ次期政権下で景気が上向くとの期待から、企業は楽観を強めている」と述べた。
ただし、借り入れコストはしばらく高止まりする可能性がある。先週示された米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の最新経済予測では、2025年の利下げ回数見通しが9月時点での予測から減少した。
国内総生産(GDP)の算出に使用されるコア資本財の出荷は0.5%増。10月は0.4%増だった。
月ごとの変動が大きい民間航空機の受注は7%減だった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:Orders for US Business Equipment Rise by Most in Over a Year(抜粋)
--取材協力:Chris Middleton、Reade Pickert.
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Molly Smith