2.1億円ダイワメジャー産駒が惜敗続きにピリオドへ 武豊騎手の手綱で2000mの紫苑Sに挑む
もう2着はいらない。「ウマ娘」の藤田晋オーナーが所有するボンドガール(牝3、美浦・手塚貴久厩舎)が、紫苑ステークス(3歳牝・GII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。 【写真】ボンドガールこれまでの軌跡 ボンドガールは父ダイワメジャー、母コーステッド、母の父Tizwayの血統。母は16年のBCジュヴェナイルフィリーズターフの2着馬。半兄のダノンベルーガは22年の共同通信杯の覇者で、昨年のドバイターフで2着に健闘するなど、古馬中距離戦線で活躍中。22年のセレクトセール1歳では2億1000万円(税抜、以下同)の高値で取引された。7月のセレクトセールでは、半弟となるコーステッドの2023(父エピファネイア)が3億9000万円、半妹となるコーステッドの2024(父サートゥルナーリア)が1億7000万円で取引されている。 ここまで5戦1勝。重賞では4戦して昨年のサウジアラビアRC、今年のニュージーランドT、クイーンSと2着が3回。唯一、前々走のNHKマイルCではブービーの17着に大敗しているが、直線で致命的な不利があったので参考外でいい。今回のポイントは初の2000m。ダイワメジャー産駒は1900m以上のJRA平地重賞で137戦して未勝利だが、そこはレジェンド・武豊騎手の手腕に期待したいところだ。 藤田晋オーナーはこれまでジャングロ、フォーエバーヤング、シンエンペラーで国内外の重賞を6勝しているが、牝馬では未勝利。ここで父とオーナーに「初勝利」を届けて、重賞ウイナーとして大目標の秋華賞に向かってみせる。