イベント名に「母親」付くのはおかしいのでは… 女性の社会参加掲げた名称、「場違いな感じで…」男性からも異議 時代の波受け変更へ
「男性は少なく、場違いと感じた時も」
「『母親』という名称に愛着があり、削ることに抵抗感がある人はいた」と運営委員長の鎌田欣子さん(72)=東筑摩郡筑北村。今年3月には各地区の賛同が得られ、「門戸を広げ多くの方に参加していただく」として名称変更を決めた。運営委は今後、改称について参加者に説明する方針だ。 「男性の仲間が増えればうれしい」。こう期待するのは上田市の有志でつくる西部合唱倶楽部の男性メンバー坂井希世志さん(60)だ。約10年前から母親コーラスまつりに参加。「男性は人数が少なく、場違いな感じで恥ずかしいと感じた時もあった」と打ち明ける。倶楽部は今秋、まつりに参加予定。代表の西沢真奈美さん(57)も「みんながすっきりした思いで参加できた方がいい」とする。
「活気を取り戻すきっかけになれば」
柳さんも「時代が変化したということ。改称が活気を取り戻すきっかけになれば」と受け止める。参加者の中には男性の他、独身女性や学生など多様な人が加わることで「合唱に厚みをもたせられればいい」と期待する声もある。