「松山さんを追いかけたい」 22歳・岡田晃平が米ツアー参戦を“急ぐ”ワケ
22歳の岡田晃平が契約メーカーのイベント「ゼクシオ ドリームカップ」に参加するのは今回が初めてだ。「こうやって(イベントに)呼んでいただけるのは、すごくうれしく思います」。何せ、ツアー参戦1年目を終えたばかり。オフならではの“仕事”も、プロとしての証しのようで少し誇らしかったりもする。 【画像】松山英樹と写真に納まる岡田晃平 ルーキーイヤーは賞金ランキング50位で危なげなくシードを確保。昨年アマチュア優勝を果たしている同学年の杉浦悠太を除けば、今季高校か大学を出て1年目でシードを獲得したのは下家秀琉と2人しかいなかった。しかし、2022年「日本アマ」覇者でもあるホープの顔には悔しさがにじむ。6月の国内メジャー「日本ゴルフツアー選手権」での4位など、開幕から出場5試合で2度のトップ10入りも、「夏場がピークでした」という腰の痛みで成績が一時低迷。「ホントはそれを言い訳にしたくなかった」と首を振った。 「自分の課題と向き合って、ホントに早く勝って米国に行きたいので」。来季のツアー初優勝はもちろん、視線を海の向こうへと注いでいる。日本ツアーの賞金ランキング上位が出場資格を得るDPワールドツアー(欧州ツアー)でも、日本との両立が比較的容易なアジアンツアーでもなく、PGAツアー“一択”。一刻も早く、最高峰の舞台にたどり着きたい理由がある。
「僕は松山さんを追いかけたい。早く行かなきゃって」。明徳義塾中高、東北福祉大の先輩である松山英樹と同じフィールドで戦うために最短距離での挑戦を思い描く。これまでも一緒にトレーニングしたり、松山がスポット参戦した11月「ダンロップフェニックス」で練習ラウンドを回るチャンスに恵まれた。身近なようで背中が遠い、偉大な存在。何かと自分のことを気にかけてくれているのがうれしい。「やっぱり、アジア(歴代)ナンバーワンの選手なので」 日本で1勝するだけでは足りない、ハードルの高い目標設定。だからこそ、成長途上のスキル、今季不安を抱えていたフィジカルだけでなく、メンタルの強化にも取り組む。資格を持つプロキャディの出口慎一郎さんと、すでにメンタルトレーナーとして契約を結んだという。「足りない自分、弱い自分を1試合ずつ克服して、レベルアップしていきたい」と目をぎらつかせた。(編集部・亀山泰宏)