「北朝鮮軍の対南工作総括、李昌虎偵察総局長もロシア派兵」
ロシアに派兵された北朝鮮軍の将官の中に対南工作と特殊戦を担当する李昌虎(イ・チャンホ)偵察総局長が含まれたと、ウクライナ政府が明らかにした。専門家らは北朝鮮の特殊戦部隊が戦闘経験を積む可能性を懸念した。 【写真】北朝鮮の閲兵式で部隊を率いるキム・ヨンボク副総参謀長 ロイター通信は31日、ウクライナが前日に国連安全保障理事会に提出した資料を引用し、李昌虎偵察総局長、キム・ヨンボク朝鮮人民軍総参謀部副総参謀長とシン・クムチョル人民軍少将がロシアに入国したと報じた。李昌虎総局長とキム・ヨンボク副総参謀長は上将(星3つ)、シン・クムチョルは少将(星1つ)階級だ。 李昌虎偵察総局長は2022年から偵察総局長を務めている。北朝鮮軍副総参謀長も兼ねている。韓国政府は昨年12月、制裁物資取引と不法サイバー活動を理由に李昌虎局長を独自制裁リストに含めた。対北朝鮮情報筋は李総局長がどのような職位で派兵されたかは具体的に確認するのが難しいと伝えた。 キム・ヨンボク副総参謀長は派兵北朝鮮軍の主軸である「暴風軍団」(第11軍団)の軍団長を務めた。シン・クムチョル少将は具体的の情報が知られていなかったが、ロイターは対北朝鮮専門家の話を引用し「李昌虎とキム・ヨンボクが(北朝鮮に)戻ればシン・クムチョルが(派兵北朝鮮軍を)指揮する可能性がある」と分析した。