プロドライバーも手に負えない暴れ馬!? 1992年式の[70スープラ]は現代車にも負けないデキ
3代目のA70型へのモデルチェンジと同時に、セリカXXから名を改め、完全に別車種となったトヨタ スープラ。ドリキンこと土屋圭市氏に試乗していただいたが、なんでもこのA70型スープラには苦い思い出があるという。いったい何があった!? ※本稿は2024年4月のものです 文:ベストカー編集部/写真:奥隅圭之 初出:『ベストカー』2024年5月26日号
■ナナマルスープラでの苦い思い出
「ナナマルスープラは極上コンディションだね!ステアフィールもカッチリしているし、フツーに走れる。このスープラは最後期型の2.5GTツインターボだからエンジンは1JZ。 5M-Gや6M-G、さらに7M-Gターボと比べると、同じ直6DOHCでもJZ系は全く別物で、グンと現代的。トルクの出方や回転フィールの滑らかさなんか、今のクルマと変わらない」という土屋さんだが、A70スープラでは苦い思い出があるという。 「ベストモータリングの筑波バトルでね、1コーナーターンインしたらグッと踏ん張っていた テールがスパッと流れてね。カウンター当ててアクセルワークするんだけどまったく利かなくて、そのままインに巻き込んでガードレールにドカン。 横Gかかると車体が捻じれてフロントとリアのタイヤ接地が急激に変化するんだね。スパッといったら止められない。いや、オレが止められないんだからだれも止められないだろ?なんてね!!でも、けっこうトリッキーなハンドリングなんだよ、ナナマルって」
■トヨタ スープラ2.5GTツインターボ
海外輸出モデルと同じスープラを名乗ったのが1986年2月のモデルチェンジで3代目A70型になった時。1990年のマイナーチェンジで2.5ツインターボが登場した。 ●トヨタ スープラ2.5GTツインターボ ・型式:JZA70型 ・初度登録年月:1992(平成4)年4月 ・当時の新車価格:405万7000円(1991年) ・全長:4620mm ・全幅:1745mm ・全高:1300mm ・ホイールベース:2595mm ・車両重量:1600kg ・前軸重量:850kg ・後軸重量:750kg ・エンジン:直列6気筒DOHCツインターボ ・エンジン型式:1JZ-GTE ・総排気量:2491cc ・最高出力:280ps/6200rpm ・最大トルク:37.0kgm/4800rpm ・トランスミッション:5MT ・Fサスペンション:ダブルウイッシュボーン ・Rサスペンション:ダブルウイッシュボーン ・タイヤサイズ:225/50R16