25歳・研修医が全国大会の舞台で魅せたバックポーズ 涙のビキニフィットネス挑戦
広背筋の走行に合わせて、ダンベルやマシンの軌道を意識することで効きを良く
医学生のころに筋トレを始めた福島さんにとって良かったことは知識が活きたことだという。 「解剖学が一番好きな分野だったので、特に注力していました。そのなかで筋トレを始めたときに広背筋の走行に合わせて、ダンベルやマシンの軌道を意識することで効きを良くしたり、肩の神経伝達を考えながらメカニカルストレスを与えたりと知識と経験がつながる瞬間に出会えたことはモチベ―ションにもつながりました」 また、福島さんはボディメイクの経験から、医師としても伝えていきたいことがあるという。 「減量をするようになって、食事を調味料から材料まで管理するようになりました。そのとき、自分にとって合う食材、合わない食材を把握できるようになり、身体の調子が整うようになりました。食物アレルギーへの関心が高く、皮膚と食事の関係性などを勉強していきたいです。それと適度に脂質を摂ると体感がいいというのも発見でした。こういった経験を医学的にも伝えていけるようになりたいです」 さらに糖質についても取り方にポイントがあると続ける。 「減量の際にスローカロリーを意識した、血糖値が上がらない摂取方法を模索しました。主食なら、うどんや白米よりは蕎麦や玄米を選び、甘い物なら焼き芋を冷たく冷やしておやつ感覚で食べることで血糖値の上昇を緩やかにできること。これが自身の減量だけでなく、研修医としても活かすことができました。糖尿病に悩んで糖質を一切取るのが怖くなり、鬱になった患者さんに血糖値を抑えながら糖質を摂る方法をお伝えできたんです。調味料や、果物等についてもまとめた表をお渡しして食事のアドバイスをさせていただきました。食べるものを上手に選択することで、食べることに対する不安感を軽減できると思いお伝えさせていただきました」 これから医師としてだけでなく、ビキニフィットネス競技者としても楽しみな福島さんだが、今年はコンテストはお休みする予定とのこと。 「1年目に先輩や同期に迷惑をかけたので、2年目は医師として一人前になるために頑張ろうと思います。仕事のストレス発散に筋トレは必要なので、今は週4日のペースで通っています。大会もまた挑戦したいです」
取材:FITNESS LOVE編集部