万博の木造リングで「先端建築を発信」…デザインプロデューサー・藤本氏講演
2025年大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーを務める建築家の藤本壮介氏が11日、オンラインで講演した。大屋根(リング)について、「木造の伝統があり、森林資源が豊かな日本から、最先端の木造建築を世界に発信すべきと考えた」と説明した。
講演会は関西経済同友会が主催し、企業関係者ら約200人が出席した。
木造のリングは、ゼネコン3社が中心となり、伝統工法に最新の建築技術を取り入れて組み上げている。藤本氏は「伝統を未来へ受け継ぐ試みで、意義がある」と強調した。
リング内に47か国が自前で建てるパビリオンについては、唯一、未着工だったマルタの着工にメドがついたとし、「(来年4月の開幕に)間に合うと考えてもらって構わない」と述べた。