日本人の睡眠…危ない? 確保すべき睡眠時間は【#みんなのギモン】
■世代ごとに…確保すべき睡眠時間は?
では、どれだけ睡眠時間を確保すべきか。今回、呼びかけられたのは、次のようなものです。 ・小学生 「9~12時間」 ・中高校生「8~10時間」、 ・成人 「6時間以上」 高齢者は、睡眠時間が長すぎると、逆に、健康リスクを生じやすくなるという話があります。 そのため、寝床にいる時間が8時間以上にならないように、とされています。
また、寝過ぎもよくないということでいえば、高齢者だけではありません。この先、正月休みがあると思いますが、「寝だめ」はダメだということです。 睡眠時間は、ためることができないものだといいます。「寝だめ」をすると、平日の体内時計が狂って、海外旅行と同じ時差ボケのような状態になり、肥満・糖尿病のリスクが生じるおそれもあるということなので注意が必要です。
■大事なのは「睡眠休養感」
そして今回、特に呼びかけられたのは「睡眠休養感」が大事だということ。 目覚めた時に、「きょうはよく寝た~!」という朝はありませんか? それが、とても大事なのです。 アメリカの研究では、睡眠時間短いと、死亡リスクが増加するそうです。 でも、睡眠時間が少なくても、「睡眠休養感」が確保できていれば、死亡リスクは増加しないということなのです。 ◇ 続いてのポイント「良質な睡眠、どうすれば?」について。 街では、特に冬は睡眠の質が悪くなる、という声があがっていました。 パート(40代) 「冬場の方が、暗いと、やっぱり目覚めがスッキリしない感じがする」 主婦(20代) 「すごく乾燥するので、のどがカラカラというか。途中で、たまに起きちゃう」 主婦(60代) 「布団の中の自分の足が冷たいと、なかなか寝付けないというのはあります」 このように、冬に部屋が寒いと、寝つきが悪くなるというのは、研究で実証されています。
■「睡眠休養感」を高めるために…3つのポイント
睡眠の質をよくするためにも、やった方がいい3つのことを紹介します。 まず1つめ、寝る準備として温度を気にしてください。 寝室は、暑すぎず寒すぎない温度にし、冬は冷えやすいので、寝る前にあたたかい部屋ですごすというのも大事です。寝る1~2時間前に入浴し、身体を温めてから床に入ると寝付きがよくなるといいます。 2つめは、リラックスし、脳の興奮を鎮めるのが大事です。就寝前1時間は、家事・仕事・勉強に追われないようにしましょう。 そして3つめ、起きてからは日光がポイントです。日中に、できるだけ日光を浴びると体内時計が調節され、夜、眠りにつきやすいということがあるそうです。