【MLB】佐々木朗希が「大本命」ドジャースへの移籍を選ばない可能性 米メディア報道 その理由とは?
毎年のようにメジャー挑戦の可能性が取り沙汰されていた佐々木朗希は今オフ、ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指すことが正式に決定。すでに日本国内に限らず、アメリカ国内でも様々な報道が行われており、佐々木を獲得する「大本命」の球団にはドジャースが挙げられている。しかし、米メディア「ジ・アスレチック」のジム・ボーデン氏はそうした報道に疑問を投げかける。球界関係者から得た情報をもとに、ボーデン氏は「佐々木がドジャースと契約する可能性は低い」との見解を示している。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 ボーデン氏はレッズやナショナルズでGMを務めた経験がある元エグゼクティブ。自身が持つ球界のネットワークを生かし、佐々木の移籍先について、様々な情報を収集したようだ。 ボーデン氏が「佐々木がドジャースと契約する可能性は低い」と考える最大の理由は金銭面だ。佐々木は23歳でのポスティングとなるため、昨オフの山本由伸のような大型契約を結ぶことはできない。ボーデン氏は「佐々木は契約以外の部分、つまりスポンサー収入などによってお金を稼ぐことになる」と指摘する。これが佐々木とドジャースを結びつけるうえで問題になるというのだ。 ボーデン氏は「ドジャースでは、佐々木は大谷翔平と山本由伸の陰に隠れてしまい、スポンサー収入の可能性を狭めてしまうだろう」と指摘。ドジャースにはすでに大谷と山本が在籍しており、多くの日系のスポンサーがついている。その多くは大谷目当てのものであり、実際に山本自身が稼いだスポンサー収入もそれほど多くない。ここに佐々木が加わっても、その効果は限定的であり、大きな収入にはつながらないとボーデン氏は考えている。 それを踏まえ、ボーデン氏は「パドレスと契約すれば、憧れのダルビッシュ有と一緒にプレーできるだけでなく、日系のスポンサー収入を最大化できる可能性がある」と指摘。「ドジャースの大谷と山本は佐々木のチームメイトではなく、同地区でプレーするライバルとして位置づけられるだろう」とした。 もう1点、ボーデン氏が指摘するのは、ドジャースを取り巻く日米のメディアの多さだ。特に大谷目当ての日本メディアが非常に多く、ボーデン氏は「そうした環境でプレーするのは、成長過程にある若い投手にとってベストの状況とは言えない」と述べている。ドジャースのほかにも、パドレス、レイズ、メッツ、ブレーブスなど投手育成に定評のあるチームは多く、「必ずしもドジャースが優位とは限らない」というのがボーデン氏の見解だ。 「私が聞いた情報では、ドジャースよりもパドレス、レイズ、メッツ、ブレーブスのほうが佐々木を獲得する可能性は高いと思う。そして、ほかにも獲得に動く可能性のあるチームはある」とボーデン氏。佐々木が最終的にどのチームを選ぶのか、今後の動向が注目される。