【阪神】"逆転優勝"の条件は『2勝1敗』と掛布雅之氏が指摘「20日からの6連戦の戦い方が大切。才木のピッチングは大きなポイントに」
逆転優勝に向けては「2勝1敗」のペースで 首位 ・広島とは6~7ゲーム差あるつもりで戦うべき
―――セ・リーグで唯一、8月に連敗がない首位・広島カープについてはいかがでしょうか? 「先発陣に大瀬良大地・森下暢仁・床田寛樹の3枚がいますので、どこかで連敗を止められるんですよね。これが大きいんですよ。さらに、状態を上げてきた坂倉将吾選手が怖い。彼は5番をきちんと打てる左バッターで、得点力が増しました。さらに、4番に長打力のある末包昇大選手が入って、長打力のなかった広島打線に厚みが出てきたことも気になります」 ―――カープは8月20日から東京ドームで2位・巨人と戦い、ここで3連勝すると優勝マジック30が点灯します。 「広島・巨人・阪神の3チームでの優勝争いになると思いますが、大きな連勝・連敗はないと思います。阪神はこれから6連戦が続きますが、8月23日~25日の広島3連戦は僕は2勝1敗でいいと思うんですよ。これから続く6連戦、カード2勝1敗でクリアしないと、広島・巨人との差は縮まりません。残り32試合で5ゲームをひっくり返すのは…3ゲーム差まで詰めて甲子園に戻るというのが岡田監督の計算なんです。そのためには絶対に2勝1敗のペースで進めないと、ひっくり返せないですよ」 ―――8月19日時点で、首位カープとの差は5ゲーム。直接対決は、カープとは6試合、巨人とは4試合残っています。 「8月30日~9月1日は甲子園で巨人と戦います。前回のように3連勝はちょっと厳しいと思いますが、ここで勝ち越すことができればいいんじゃないかなと」 ―――残り試合は、阪神が32、広島は39ありますが、この点についてはいかがでしょうか。 「広島が有利ですね。現在5ゲーム差ですが、残りのゲーム数を考えると、6~7ゲーム差あると考えて戦っていかないと阪神の連覇・逆転優勝はありません。それぐらい阪神が追いつめられている状態だということです。ただ、これはあくまで数字で、何が起こるかわからないのが野球です。阪神が大きな連勝をする可能性もありますので、まだまだ連覇の可能性は十分残っていると思います。そのために、20日からの6連戦の戦い方が大切で、ヤクルト戦で3連勝できれば楽なんですよ。そこで勢いをつけてマツダスタジアムに乗り込みたい」