【来春初出荷へ】エビの陸上養殖施設が完成し関係者にお披露目…新ブランド育成への取り組みとは(静岡・磐田市)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
静岡・磐田市にエビの陸上養殖を行う施設が完成し、関係者にお披露目されました。エビのブランド化を目指す新たな取り組みとは? 3日、磐田市で竣工式が行われたのはバナメイエビの陸上養殖施設です。この施設がつくられた場所は…。 (西尾 拓哉 記者) 「エビの養殖施設は、自動車部品工場があった建物内につくられました。巨大な16個の水槽の中でエビが養殖されます」 エビの陸上養殖施設は、NTTの関連会社「NTTグリーン&フード」が整備したもので、敷地面積は約1万3000平方メートル。自動車メーカー「スズキ」の関連会社の工場があった建物を活用しました。エビを育てる水槽は、地下水と海水を混ぜて塩分濃度や水質を24時間管理することで“清潔な状態”に…。浄化装置で“ろ過”した水を循環して使うため、エサなどが混じった排水を海に流すことがなく、環境にも配慮されています。 磐田市には、2022年、「関西電力」などが設立した会社がエビの陸上養殖施設を整備し、「幸えび」と名付けてブランド化していますが、「NTTグリーン&フード」が8月に事業を引き継ぎました。「NTTグリーン&フード」は、新たに完成した養殖場で育てたエビを「福えび」と名付けて販売する予定で、「幸福」のエビで地域活性化を図りたい考えです。 (NTTグリーン&フード 久住 嘉和 社長) 「できた魚(エビ)を地域の皆さんに食べていただくことを目指して、いろいろな教育・観光・スポーツイベントとの共創などですね」「陸上養殖の魚はこんなにおいしいということをしっかり味わっていただきたいと思います」 エビの生産量は、国内最大級となる年間110トンを目指し、2025年3月に初出荷される予定です。