小鼓担ぎ「いよ~ポンッ」 江見こども園で和楽器演奏会 鴨川(千葉県)
鴨川市の江見認定こども園で5日、プロの邦楽演奏家4人による演奏会「わがっきとあそぼう!」が開かれた。0~5歳児61人が、邦楽囃子(ばやし)や箏(こと)の演奏を聞いたり、体験したりして、和楽器の音色を楽しんだ。 本格的な音楽に触れることで、子どもたちに伝統芸能への興味を持ってもらおうと、県文化振興財団とちばぎんみらい財団が、県内のこども園などを対象に行っている事業。今年度は4園で実施される。 4人は、邦楽囃子の小鼓、大鼓、太鼓、笛や、箏を一つずつ紹介し、子どもたちになじみのある童謡などを合奏。桃太郎の紙芝居に合わせて、効果音や童謡などを奏でる創作邦楽「令和版モモタロウ」も披露し、子どもたちは和楽器の演奏にくぎ付けになっていた。小鼓の体験もあり、右肩に担いで手で打ち、音色を確かめた。
子どもたちは「箏や笛の音色がきれいだった」「小鼓は重くて持ちにくかったが、ポンポンと音が鳴って楽しかった」と興味津々の様子。邦楽囃子方の望月太左乃(本名・佐野友紀)さんは「歌舞伎や日本舞踊などにも使われる伝統芸能の邦楽を、身近なものとして触れてもらえてよかった。将来、邦楽に興味を持ってもらうきっかけになれば」と話していた。 (安藤沙織)