ヤクルト、石川柊太に3年6億円規模の契約用意 近日中にFA初交渉 V奪回へ先発投手の補強急務
ヤクルトが、国内フリーエージェント(FA)権を行使したソフトバンク・石川柊太投手(32)と近日中に初交渉を行うことが25日、分かった。3年総額6億円規模の条件を提示するとみられ、通算56勝右腕に最大限の誠意を示す。リーグ5位に終わった今季はチーム防御率3・64がリーグワーストだっただけに、実績のある先発投手の補強を進め、3年ぶりのV奪回を目指す。 【写真】石川柊太と妻で元SKE48の大場美奈とのツーショト 再び頂点に立つべく、補強に動く。ヤクルトが、国内FA権を行使したソフトバンク・石川と近日中に初交渉を行うことが分かった。3年総額6億円規模の条件を用意しているとみられ、最大限の誠意を示して獲得に全力を注ぐ。 リーグ5位に終わった今季、チーム防御率3・64はリーグワースト。先発に限っては同4・02で再建は急務となっている。高津監督もかねて「ずっと言われているピッチャーの部分は本当に浮き彫りになったシーズンだと思う。やっぱりピッチャーがしっかりしないとなかなか勝てないのが野球」と投手力の重要性を説いていた。 石川は東京都立の総合工科高、創価大を経て、2014年に育成ドラフト1位でソフトバンクに入団。16年7月に支配下登録されると、20年には11勝3敗で最多勝と勝率第1位(・786)のタイトルを獲得した。23年にはノーヒットノーラン(無安打無得点試合)を達成。今季は15試合に登板して7勝2敗、防御率2・56でリーグ優勝に貢献し、DeNAとの日本シリーズでは第4戦に先発して六回途中1失点と好投していた。 今季の年俸は推定1億2000万円で、金銭も人的補償も発生しないCランクとみられる。すでに、宣言残留を容認しているソフトバンクとヤクルトに加え、オリックス、巨人、ロッテも獲得に乗り出している。石川は決断の決め手について「金額、環境、場所、やりがいとかいろいろあるが、よりいい評価をしてくれるのが大前提」と明かしていた。ヤクルトは争奪戦を制すべく、今季年俸からの大幅増と3年契約という精いっぱいの熱意を示す構えだ。 3年ぶりのV奪回へ、高津監督はこれまで「今の投手陣で満足してるわけではない。底上げはもちろんですけど、新しく入ってくる力が非常に大きい」と口にしていた。通算56勝と実績十分の右腕が加われば、大きな戦力となることは間違いない。石川の獲得へ、注力する。