【箱根駅伝の一番星】支えてくれたすべての人への感謝を胸に。法政大の松永伶がエースの走りで応える
みんなが応援したくなる選手
松永は満足に走れなかった2年間を含む、大学生活について、こう思いを口にする。 「陸上をやめようかなと思うくらいつらかったです。でも諦めたら、そこで終わってしまう。4年生になって叶えたい夢や目標があるなかで、まわりに支えられながら、ここまでやってこられました」 一方、坪田監督は、松永が復帰できた理由を人間性の高さにあると指摘する。 「コツコツ取り組む松永は、みんなが応援したくなる選手なんですよ。大変なとき、みんなが支えようと思える魅力がありますよね」 松永が箱根を走りたい理由は、もう自分のためだけではない。2区という晴れ舞台を走り切り、総合5位以内に貢献することこそ、支えてくれた人たちへの最高の恩返しだと考えている。 PROFILE まつなが・れい◎2001年6月12日、千葉県生まれ。前原中→専大松戸高(千葉)。3年時の出雲で学生駅伝デビューを飾り、箱根は1区区間3位と7位入賞に貢献。今年3月の日本学生ハーフで3位となり、8月のワールドユニバーシティゲームズ出場を果たした。11月に10000mで28分28秒15、続く上尾ハーフでは法大新記録となる1時間01分56秒をマークした。5000mの自己ベストは5000m13分50秒45(大3)。 文/鈴木快美 写真/田中慎一郎、BBM
陸上競技マガジン編集部