環境に配慮したパリオリンピック™ 大会の”レガシー”は ほぼ既存の建物の一方で街が生まれ変わる再開発も
8月12日(日本時間)に幕を閉じたパリオリンピック。 競技会場へのペットボトルの持ち込みを禁止した他、市内の自転車専用道路を整備し、会場まで自転車移動を可能に。再生可能エネルギーのみを使用するなど、環境に配慮した大会となりました。 【写真で見る】ほとんどの会場が既存の建物 新設された会場も環境に配慮 さらに今回は、会場の約95%を既存の建造物でまかなっています。 一方で、オリンピックを契機に再開発をしようとする街もありました。 新しい施設を増やすことで街全体を変えようと取り組んでいます。 ■ほとんどの会場が既存の建物 パリ市民の反応は 本田奈也花アナウンサー 「今回のオリンピックは歴史的建造物を多く使用した大会となりました。街の皆さんはどう評価しているのでしょうか」 パリ市民 「建造物を増やすと環境への負荷もかかるから、環境面でも良いことだと思います。」 「いろんなところを歩くとそれだけでお祭り気分になれるし、全ての競技場に地下鉄で移動できることも素晴らしいと思う。」 本田奈也花アナウンサー Qパリ五輪は成功したと思いますか パリ市民 「本当に成功したと思ってます。フランス人は開催前にどうなるのかなぁ、大丈夫かなぁと心配していましたが、全てが完璧に滞りなく進んだと思います。」 フェンシング会場となったグラン・パレ。 1900年のパリ万博のためにつくられた歴史ある会場です。 そして、福岡市出身の田中利幸選手が92年ぶりにメダルを獲得した馬術競技はフランス初の世界遺産、ヴェルサイユ宮殿が会場でした。 ■新設された会場も環境に配慮 予算を大幅削減 本田奈也花アナウンサー 「歴史的建造物を多く使った今大会。唯一フランスがつくった競技場があります。それがアーティスティックスイミングの会場となったアクアティクス・センターです。」 水球の会場にもなったアクアティクス・センター。 会場内の全ての電力をソーラーパネルで供給したり、内装の建築資材はすべてリサイクル製品を使ったりと環境に優しいつくりとなっています。 予算も大幅に削減したとパリ市の担当者は話します。