【気になる輸入車⑧】選択肢が増えたコンパクトSUV最新動向2024「多才な個性が多彩なライフスタイルにジャストフィット」
EV走行距離が伸び、実用的になったPHEV
もうひとつ新しいところで、ニューモデルとして日本デビューを飾ったのがプジョー408。ユニークなファストバックスタイルの、ガソリン&PHEVモデルとなっている。こちらのEV走行も65kmということで、なかなかのものだが、とにもかくにもスタイルの美しさでは抜きんでている。 そしてマイナーチェンジを受けたのがプジョー2008。かぎ爪をモチーフにした3本のデイタイムランニングライトなど、さらに個性的な顔つきになったが、BEVモデルはまだ変更になっていない模様だ。 シトロエンからはC5エアクロスSUV。こちらもガソリンとPHEVだが、EV走行は73kmと実用的となっている。 さて、ラグジュアリーSUVのDS3は、ディーゼルエンジンのみと潔い。その代わりDS4はPHEV、ガソリン、ディーゼルと3つのパワートレーンが用意されている。ちなみにPHEVモデルのEV走行距離は56kmだ。 そして、個人的にオシャレフレンチだと思うのが、ルノー アルカナ。その中でもエンジニアードがオシャレだ。MHEVモデルと、輸入車では唯一ルノーのみがラインナップしている、フルハイブリッド仕様。 燃費もWLTCモードで22.8km/Lとかなりの高レベル。モータースポーツ由来のドッグクラッチマルチモードATを使っているのが、またユニークなところだ。モータースポーツ由来の技術は、たまに聞くが、このように目に見える形で盛り込んでくるのは珍しく、走る実験室として自動車レースをやっているメーカーとしての意義を感じやすい。 これぞ本当のスタイリッシュSUVと言えるのが、レンジローバー イヴォークだ。リアへ向かって下がるルーフを採用するSUVの先陣を切り、後に続くモデルが雨後の筍のように現れ、一大ブームの立役者となった。こちらはMHEVとPHEVを用意。後者のEV走行距離は65.1kmだ。
サスティナブルという高性能は、効率だけではない
そして、EVにいち早く力を入れたメーカーのひとつ、ボルボからは初のEV専用プラットフォームSEAを使ったEX30がデビューした。EV専用ということで、室内はひと回り大きなボディサイズのC40やXC40よりも広く感じられるほどだ。 また、サスティナブルを具現化したクルマとして、スピーカー位置をホームスピーカーのようなストレートタイプのものをダッシュボードの奥に配置したり、窓のスイッチ等をすべてセンターコンソールに集約するなどして、スペース効率だけでなく、配線の低減やリサイクル性の高さにまでこだわっているのが大きな特徴。それをスカンジナビアンデザインを用い、オシャレに昇華させているところはさすがだ。 さらにC40とXC40は、両モデルとも出力とトルクを向上したモーターに、駆動方式をフロントからリア駆動へと仕様変更が行われた。
【関連記事】
- 【気になる輸入車⑦】名車たちも大変革!?新型車導入スケジュール最新動向2024「結局、電動化だけではやめられない?とまらない??」
- 【気になる輸入車⑥】メルセデス・ベンツの新型車導入スケジュール最新動向2024「内外装や装備レベルを一新するとともに、走りの性能もよりリファイン」
- 【気になる輸入車⑤】走り好きの心を揺さぶるD/E/Fセグメント最新動向2024「セダンは踊るよいつまでも」
- 【気になる輸入車④】革新と王道のA/B/Cセグメント最新動向2024「先んじて電動化か、最後までエンジンか」
- 【気になる輸入車③】ラグジュアリー&ハイパフォーマンスSUVたちの最新動向2024(第3部 老舗個性派ブランドの選択)