韓国・刑務官候補者がSNSで「侮辱書き込み」量産、女性30人以上が被害、厳重処分へ
【08月25日 KOREA WAVE】韓国で今年、矯正職公務員(刑務官)に合格した「予備教官」の男性が、SNSで見知らぬ女性に対して常習的に侮辱的なメッセージやコメントを送っていたことが発覚し、大きな問題となっている。男性は「教官」の肩書きを持ったうえでの逸脱行為による快感を楽しんでいたといい、被害者が増え続けている。法務省は、この男性に対して厳重な措置を取るとしている。 韓国JTBCの報道によれば、ある女性投稿者が突然見知らぬ男性から外見を侮辱する内容のSNSメッセージを受け取ったことをきっかけに事件が発覚した。投稿者が、他の女性たちと連絡を取り合った結果、同じ男性から同様のメッセージを受け取った被害者が30人以上に上ることが明らかになった。 被害者たちは「無能だ」「ひどく醜い」「顔がゴミのようだ」などと侮辱され、さらに個人攻撃や性的嫌がらせ、親に対する侮辱まで受けたとされる。 被害者らが男性のSNSを確認したところ、男性が今年の9級公務員採用試験に合格した矯正職公務員の候補者であることが判明した。男性は自身のSNSで「大韓民国の教官」と自己紹介し、合格証明書や制服を着た写真、法務省のホームページアドレスなどを掲載していた。さらには「今後、謙虚で誠実な矯正職公務員になる」とも書き込んでいた。 ある被害者が、こうした行動の理由を尋ねると、男性は「教官という肩書きを持ってこのような乱暴を働くのが楽しく、逸脱行為の快感がとてもスリリングだ」と答えた。また「国民のために働くべき教官が国民を苦しめるという事実が気持ちいい。わざと傷つかないように、美しい人だけを選んでやっているんだ」とも述べた。 さらに、男性は悪質なコメントをしないと約束したにもかかわらず、より過激な暴言を残し「俺は強迫症の薬を飲んでいる患者だ。自分でも制御ができない。それをしないと不安になる」と主張した。 この男性はまだ任用前の段階で、採用候補者の身分であることが確認された。 法務省は「採用候補者の品位が大きく損なわれており、社会的に問題を引き起こした点、高い道徳性が求められる矯正公務員の職業特性を考慮し、法令に基づく厳重な措置を取る」と表明している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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