リセールバリューとは? マンションの資産価値を重視したときに狙い目のエリアについて解説
2000万円を切る価格で上昇率は二桁台
5位には、首都圏から千葉県千葉市花見川区が入っているが、6位以下には、愛知県名古屋市や大阪府大阪市の各区市が並んでいる。大阪市北区は5000万円台前半とやや高くなるが、そのほかは2000万円台、3000万円台があり、2000万円を切る大阪府枚方市のようなエリアもある。枚方市は2000万円を切る水準でありながら、1年前からの上昇率が13.33%に達している。 首都圏に住んでいる人でも、在宅勤務が中心の勤務先であれば、こうしたエリアにマンションを取得して、月に1、2度東京に通うというライフスタイルが可能になるのではないだろうか。 最近、在宅勤務推奨の企業のなかには、通勤費として飛行機代や新幹線代を負担するというケースもあるので、手の届く範囲で首都圏以外にマンションを購入、将来の資産価値上昇を期待するという選択も可能ではないだろうか。 また、居住しないまでも、比較的リーズナブルな価格帯で中古マンションを取得して、賃貸で運用しながら、資産価値の上昇を待つといった考え方もできるだろう。その中間的な利用方法では、リゾートとして購入し、自分たちが使わないときには、民泊で運用するという手もありかもしれない。
10年で資産価値が2倍近くになったエリアも
さらに10年前との騰落率のランキングの結果が図表4だ。 図表4 10年前と比べての上昇率が高い自治体上位10 10年騰落率のトップは東京都中央区で、3位には東京都千代田区、8位には東京都江東区が入っているが、そのほかには東京23区以外の市区が多く並んでいる。 2位は愛知県名古屋市中区で70㎡換算価格は3418万円。10年前に比べての価格上昇率は106.84%だから、10年間で資産価値がおよそ2倍になったわけだ。そのほか、10年間で2倍近くに上がった東京23区以外の市区は少なくない。たとえば福岡県福岡市中央区は96.54%の上昇率で、大阪府大阪市中央区は93.59%、同じく大阪市の北区は92.08%となっている。 大阪市の70㎡換算価格は5000万円台の前半だが、福岡市の中央区は3000万円台の前半にとどまっている。さほど年収が高くない人でも、十分に取得が可能ではないだろうか。
【関連記事】
- ■港区の「新築マンション人気ランキング」麻布十番、六本木、南青山、虎ノ門、白金高輪など、注目エリアのおすすめ物件は?
- ■千代田区の「新築マンション人気ランキング」番町、飯田橋、神田、市谷、九段など、注目エリアのおすすめ物件は?
- ■【HARUMI FLAG SKY DUO(晴海フラッグ )】最終期の価格や販売スケジュール、マンションとしての価値を分析! 第1期の抽選結果や間取りもを公開中(2024年9月3日追記)
- ■「URAWA THE TOWER(浦和ザ・タワー)」の価格や特徴を分析! 浦和駅前の大規模再開発マンション
- ■渋谷区の「新築マンション人気ランキング」神宮前、渋谷、代々木、初台、恵比寿、表参道など、注目エリアのおすすめ物件は?