リオ五輪敗北の手倉森JからロシアW杯を目指すA代表に選ばれる選手は?
一方、その遠藤とボランチを組んだ大島僚太(川崎フロンターレ)は際立った存在感を示した。ナイジェリアとの初戦は力強いボール奪取と、ワンタッチのスルーパス、正確な縦パスで3点を演出。スーパーサブに回ったコロンビアとの2戦目には南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)とともに途中出場すると、トラップひとつで相手の逆を取って局面を鮮やかに打開。ゲームの流れを一変させて反撃のムードをつくりあげた。 スウェーデンとの第3戦、ルーレットで相手を鮮やかにかわしたシーンや、縦への突破で相手DFを3人置き去りにして矢島慎也(ファジアーノ岡山)のゴールを演出したシーンでは、目の肥えたブラジル人サポーターからも喝采を浴びた。 こうした大島のプレーを絶賛したのが、他でもないハリルホジッチ監督だ。コロンビア戦をテレビ観戦したという指揮官は「見ていてうれしくなった」と高く評価した。 大島は今年6月のキリンカップで初めて日本代表に招集された。そのときはお預けとなった代表デビューも、リオ五輪でのパフォーマンスを見る限り、決して遠い日のことではなさそうだ。 その大島とともにコロンビア戦でのパフォーマンスをハリルホジッチ監督に称えられた浅野拓磨(アーセナル/イングランド)は、ナイジェリア戦、コロンビア戦と2試合続けてゴールをマークした。 スピードを生かした裏への飛び出しだけでなく、コロンビア戦で決めたゴールのように、ワンタッチコントロールで抜け出す動きも洗練されてきた。だが、インターセプトから左足でミドルを放った46分のシーンや、南野のロングフィードで抜け出したものの決められなかった93分のシーンなど、決定機を逃しているため、本人も反省しきり。 「GKが出てきて慌ててしまい、良い状態で足に当てられなかったので、そこはもう自分の力不足。チームがチャンスをたくさん作ってくれたので、申し訳ないと思います」 とはいえ、遠藤とともに昨年8月の東アジアカップですでに代表デビューを果たし、今年6月のブルガリア戦ではPKによって初ゴールをマーク。ハリルホジッチ監督も「スピードとパワーがあって、必ず代表に必要になると思っていた」と以前から浅野を高く評価しているだけに、最終予選にも招集されるに違いない。