リオ五輪敗北の手倉森JからロシアW杯を目指すA代表に選ばれる選手は?
他にも将来のA代表への可能性を感じさせたのが、すでにA代表デビューを果たしている南野はもちろん、他にも将来のA代表への可能性を感じさせたのが、GK中村航輔(柏レイソル)、センターバックの植田直通(鹿島アントラーズ)、サイドバックの室屋成(FC東京)の3人だ。9月での招集は時期尚早かもしれないが、この先の所属クラブでの成長しだいでは、最終予選の最中に代表に呼ばれるだけのポテンシャルを秘めている。 2008年の北京五輪が終わったあと、9月からスタートした最終予選の初戦、バーレーン戦に招集された五輪世代は長友佑都(インテル)、内田篤人(シャルケ)、西川周作(浦和)の3人で、その2年後の南アフリカ・ワールドカップのメンバーに選出された五輪世代は長友、内田、本田圭佑(ACミラン/イタリア)、岡崎慎司(レスター/イングランド)、森本貴幸(川崎)の5人だった。 2012年のロンドン五輪終了後、9月に行なわれた最終予選の第4戦、イラク戦に呼ばれた五輪世代は権田修一(ホルン/オーストリア)、酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、酒井高徳(ハンブルク/ドイツ)、清武弘嗣(セビージャ/スペイン)、原口元気(ヘルタ/ドイツ※五輪には未選出)の5人で、その2年後のブラジル・ワールドカップに出場した五輪世代は権田、酒井宏、酒井高、清武、山口蛍(セレッソ大阪)、齋藤学(横浜F・マリノス)、柿谷曜一朗(セレッソ大阪※五輪には未選出)、大迫勇也(ケルン/ドイツ※五輪には未選出)の8人だった。 南アフリカ・ワールドカップに出場した本田、長友、岡崎といった30歳を迎える選手たちが今なお日本代表の中心選手として君臨しているのは頼もしくもあるが、それだけ世代交代がうまくいっていない証でもある。 果たしてリオ五輪世代の選手たちは日本代表に新風を吹き込むことができるか。リオ五輪世代の突き上げなくして、日本代表の前進はない。 (文責・飯尾篤史/スポーツライター)