確実視される大谷翔平、ジャッジのMVP選出 史上2度目の快挙達成に米メディアも期待「約70年ぶり」
2024年のMLB、両リーグの最優秀選手(MVP)が現地時間11月21日(日本時間22日)に発表される。すでにシーズン中より、ドジャースの大谷翔平、ヤンキースのアーロン・ジャッジの選出が有力視されており、両者が実際に受賞した場合、歴史的快挙となると米メディア『Sports Illustrated』が伝えている。 【画像】左肩を固定して街を闊歩…米サイトが捉えた大谷翔平の近影 大谷は2021年、2023年と2度、エンゼルス在籍時にア・リーグMVPに輝いており、ジャッジも2022年、ア・リーグMVPに選ばれた経歴を持っている。受賞歴のある選手が同時にMVPに選出されるケースが極めて稀であるとして、『Sports Illustrated』では今回の選考について、「約70年ぶりの歴史的な快挙を成し遂げる可能性が高まっている」と報じた。 同メディアは過去のケースを振り返り、「BBWAA(全米野球記者協会)が投票を始めた1931年以降で、両リーグのMVPが共に過去に受賞経験を持っていた唯一の年」として、「1955年のヨギ・ベラとロイ・キャンパネラ(ともに3回目)」であると説明する。 また、それぞれの今季における活躍ぶりもフォーカスし、大谷には、「今回の受賞が実現すれば、これが彼の3度目のMVP受賞であり、初のナショナルリーグでの受賞となる。これまでに両リーグでMVPを受賞したのはフランク・ロビンソンのみだ」と綴っている。また、本塁打と盗塁での「50-50」の偉業達成などのパフォーマンスも称えながら、「オオタニは打者としてリーグ最高の成績を残しながらも、同時に腕のケアにも取り組まなければならなかった」として、右肘手術からのリハビリのシーズンだったことを強調している。 さらに、ジャッジについても、「アメリカンリーグで打率.322を記録し、打撃タイトルまで僅かとなる成績だった。さらに58本塁打、144打点も記録しており、ロイヤルズのボビー・ウィットJr.とヤンキースのフアン・ソトを抑えて2度目のMVP受賞を目指している」として、今季の打撃内容を評した。 今季もレギュラーシーズンを通して、驚異的なバッティングでファンを沸かせ、世界一を争うワールドシリーズでもチームの中心として注目を集めた大谷とジャッジ。またひとつ、それぞれの名前がメジャー史に刻まれようとしている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]