資産形成のため「外貨預金」を検討中の50代です。利益が出たら”外貨でも”税金の申告は必要ですか?
外貨預金にかかる所得税の計算方法
雑所得は総合課税なので、ほかの所得と合計して計算します。その後、課税対象となる所得に応じた税率を用いて計算をし、確定申告をしましょう。今回は、以下の条件で為替差益があったときの所得税額を計算します。 ・1ドル100円のときに1万ドルを購入し、1ドル150円になったタイミングで全額を円に変更した ・銀行での手数料は1ドルにつき1円 ・ほかの所得は給与所得のみ ・給与所得控除後の給与所得は200万円 ・所得控除は基礎控除のみ ・利息は考慮しない まず、条件を基にすると銀行での手数料は1万円発生します。為替差益は50万円なので、手数料を引くと雑所得は49万円です。給与所得と合計すると249万円となります。 国税庁によると、所得税は基礎控除が48万円なので、課税対象は201万円です。「所得税の速算表」より、課税所得金額が201万円のときの所得税率は10%、控除額が9万7500円のため、所得税は10万3500円かかります。 なお、所得税の確定申告は電子申告も対応可能です。国税庁の確定申告特集サイトを利用すると、手軽に確定申告に必要な書類を作成できるため活用しましょう。
外貨預金でも場合によっては税務申告が必要
外貨預金は為替状況などによって損得が変わる預金方法です。預けたときと比較して円安になっていれば為替差益が生じ、為替差益の金額によっては雑所得として確定申告の対象になります。 為替差益にかかる雑所得を計算するときは、銀行手数料を引けるため、銀行手数料がかかった証明である領収書やレシートは保管しておきましょう。 出典 一般社団法人全国銀行協会 教えて!くらしと銀行 外貨預金の特徴を知る 国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問) No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得) 国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問) No.1500 雑所得 国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問) No.1199 基礎控除 国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問) No.2260 所得税の税率 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー 監修:高橋庸夫 ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部