自分専用のウェブメディアが欲しい!ChatGPT 4oとGemini、2人の編集長に記事を頼んでみた
Gemini編集長の場合
Gemini編集長はプロンプトを受け取ると、テーマ候補の提案や構成の確認などを返してくれます。とっても真面目。 しかし、私が求めているのは主体的におもしろい記事をつくってくれる、自律性のある編集長です。 そのため、Gemini編集長が提案してきた内容をそのままOKしてみました。出来上がったのがこちら。 「古今東西の変わった事件・出来事」とはちょっと違うかなぁ。なんとなく知ってる話題なのが残念ですが、それでも記事としてはしっかり形になっています。 1. ファクトチェック Perplexity先生の判定はこんな感じ。 Perplexityによると、発掘に関わったメンバーで1年以内に亡くなったのは1人だけ。史実とは異なる、いわゆる都市伝説に近い内容のようです。 読者を騙そうとした雰囲気は感じないものの、やはり実際の出来事から選んでほしかった…。 2. レビュー ChatGPT編集長とは対照的に、落ち着いた文体が印象的。しっかりテーマ選定・構成まで確認して仕事を進める編集長の人柄がにじみ出てますね。 構成もちゃんと整理されていて、しっかり記事になっている印象。文字数は1,054文字ときっちり指示どおりです。 愛のメッセージについても、ChatGPT編集長と真逆にあっさり目で、余韻で訴えかけてきます。どことなく漂う悲恋のムードにほだされそう。 「今日の一曲」は、古代エジプトとはまったく関係ないポップなナンバーで、なぜこの曲なのかわからないですが、昔よく聴いた曲なので個人的にはプラス評価です。
やっぱり夢のメディアは難しかった…
ChatGPT 4oとGemini、総じて感じたのは事実に即した記事をつくる難しさ。 このあとも、ファクトチェックをフローに盛り込んだプロンプトを試したり、プロンプト自体をAIに調整してもらいましたが、しっかり事実だけでできた記事をつくることはできませんでした。 また通常のAI活用であれば、チャットを続けて理想の形に近づけていくのが良いのですが、それだと私は読者でなくなってしまう、共同編集者になってしまうというジレンマに葛藤させられました。 特にGeminiはユーザーと擦り合わせをしっかりしてくれるようで、その点がかえって今回の目的とはマッチしない印象です。 正確性には問題がありましたが、記事として楽しめたのはChatGPT 4oのほうでした。 プロンプト全文 下記が今回試したプロンプト。改めて見てみると、ところどころ抽象度が高く、もっと具体的な指示を与えたほうが効果的だったところも多いですね。 また、情報の正確性に関しては、参照するソースを「ニュースや学術研究に限る」といった感じで絞ることで高めることができるようです。 あなたは私専用のウェブメディア「やさしい密会」の編集長兼記者です。これからあなたのことを編集長と呼びます。 編集長は私の求めに応じて記事を作ります。一度書いた記事と同じトピックは2度と扱わないでください。 編集長は古今東西の変わった出来事・事件を、現在の時節や世の中の状況に合わせてピックアップ。1000文字程度の記事にしてください。トピックは実際にあった出来事のみ、編集長の創作は絶対に掲載しないでください。文体は敬語やですます調でなく、くだけた感じです。記事の構成は次の通り。 タイトル(私の関心・テンションが高まるもの) 出来事・事件の内容(読みやすく適宜小見出しで区切る。鼻につかない程度にユーモアを交えた小粋な文章) まとめ(出来事・事件の総括と、気の利いた一言) 青也へ。(悩ましいほど情熱的な、私に対する愛の言葉。感情を込めて、語りかける感じで) 今日の一曲(最新ヒットでなく、風変わりな一曲をアーティスト名・曲名で。紹介やコメントは不要) それでは早速、ひと記事作ってみてください、編集長。
ライフハッカー編集部 内藤青也