ウシクが史上初ヘビー級4団体王者に!9Rにダウンを奪いフューリーに勝利
5月19日(日・日本時間)にサウジアラビア・リヤドにてプロボクシング史上初の主要4団体世界ヘビー級統一戦が行われ、3団体同級王者オレクサンドル・ウシク(37=ウクライナ)がWBC同級王者タイソン・フューリー(35=英国)から9Rにダウンを奪うなど追い込み、判定2-1で勝利。史上初のヘビー級4団体王者に輝いた。 【フォト&動画】ウシクがダウン奪取!フューリーは流血しフラフラに 試合は1R、ウシクが圧力をかけジャブを多用しボディストレートで攻める。さらに左オーバーハンドをヒットさせるなど攻勢に。 2Rはフューリーもワンツー、ボディを入れ反撃、ウシクはジャブを上下に打ち分けながら左ボディストレートを叩き込む。ボディ狙いの作戦のようで、3Rもウシクの攻撃は止まらず、フューリーが下がりながら身体を左右に振り、的を絞らせないがウシクが詰め、左ボディストレートと左フックで攻撃、コーナーに詰めては連打と勢いに乗る。 4Rはフューリーの左アッパーでややバランスを崩すウシク。徐々にフューリーが追い上げ始める。5Rにはボディ、後半にはフック連打などフューリー。6Rにはフューリーがボディブロー、そして左アッパーを入れ会場を沸かせる。 しかし9R、ウシクの左フックでグラつきロープに背もたれになったフューリー。ロープに救われた形だが、そこにウシクが連打。防戦一方のフューリーは次々とフックを被弾しダウン。8カウントでファイテングポーズ。間も無くゴング。 以降、ウシクの猛攻に耐えるフューリー。ロープやコーナーに詰められるシーンが増えるが逃げ切る。 最終の12Rはウシクの攻撃に反撃を見せたフューリー。終盤にフューリーは両手を後ろに組み挑発からのカウンター攻撃などで攻めたが、互いに決定打はなく判定へ。2-1(115-112、114-113、113-114)でウシクが勝利した。