〈カターレ富山・J3〉決めた県総であと二つ 11年ぶりJ2へ12月決戦 ホーム最終戦快勝、POへ有利な3位
●3発 安光、マテウス、神山 サッカーJ3・カターレ富山が11年ぶりのJ2復帰へ一歩近づいた。17日、激しい雨が降りしきる富山市の富山県総合運動公園陸上競技場(県総)で8試合ぶりの勝利。ホーム最終戦に詰め掛けた観客4171人を前に、昇格プレーオフ(PO)を有利に戦える3位を決めた。悲願成就へ、「県総であと二つ」を合い言葉に、チームとサポーターが12月決戦に臨む。 【表】J2昇格プレーオフの組み合わせ 「POを県総で戦えるのは強みになる。自信を持って戦える。しっかり勝ってJ2に行きたい」。3点目を決めたDF神山京右選手はこう力を込め、サポーターの応援に感謝した。 ●ホーム1敗だけ 今季リーグ戦、富山は県総での19試合は11勝7分け1敗とホームでめっぽう強い。副主将のMF椎名伸志選手は「力強い後押しをしてくれる皆さんがいるから、J2の目標を達成できると信じている」とPO優勝を誓った。 富山の白星は9月のツエーゲン金沢戦以来、2カ月ぶり。ここ7試合勝ちなしと苦しんだ中でようやくつかんだ勝利に、小田切道治監督は「ほっとしている。失点しても崩れることなく3点目を取れたのは大きい。この先に弾みがつく勝利だった」とかみしめた。 試合後、観客に向けあいさつした左伴繁雄社長は「3試合後、記憶に残る結果を出して、感動をこの場で分かち合いましょう」と呼び掛けた。 試合は前半26分、DF安光将作選手がヘディングでネットを揺らした。後半4分にはFWマテウス・レイリア選手が右足で追加点を奪取。1点を返されたが、終了間際にセットプレーから神山選手が2試合連続のゴールでだめ押しした。 富山はリーグ最終戦の次節24日、J3優勝の大宮アルディージャとNACK5スタジアム大宮(さいたま市)で対戦する。 ●準決勝は12月1日 J2へ昇格できるのは3チームで、大宮と2位のFC今治はすでに決定し、残り1枠を3~6位のPOで争う。POは上位のホームで行われ、90分引き分けの場合は年間順位の優位性を確保するため、上位が勝者となる。準決勝は12月1日、決勝は7日。