イスラエル、休戦案検討 ガザ最南部への侵攻計画承認へ
【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は24日、パリで23日に米国、カタール、エジプトと計4カ国で協議したパレスチナ自治区ガザの休戦案を巡り、24日夜に政府で対応を検討すると表明した。ガザ最南部ラファへの軍の地上侵攻と住民退避の作戦計画を承認するため、近く閣議を開くとも明らかにした。 ネタニヤフ氏は、イスラム組織ハマスが拘束している人質の解放を含む戦争目標の達成には「軍事的圧力と断固とした交渉」が必要だと主張。ラファには避難民ら約150万人が集結し、民間人の犠牲拡大が国際社会で懸念されている。 米ニュースサイト、アクシオスによると、今回の休戦案はまず6週間で、ハマスが人質の女性や女性兵ら約40人を解放する代わりに、イスラエルが拘束するパレスチナ人数百人を釈放する内容。人質を1人解放するごとに1日休戦するとされ、ガザへの人道支援物資を増やすことも含まれる。 アクシオスは、イスラエル戦時内閣が休戦案の枠組みを承認すれば、近く追加協議が行われると伝えた。ハマスは同意していないという。