パウダーコーティングでフレーム一新!!インナーチューブ再生も注目!!
精鋭集団のパウダーコーティング・カトー
愛知県豊田市、東名高速道路の東名三好インターチェンジが最寄りのパウダーコーティング・カトー。右手前の加藤代表と精鋭スタッフによって仕上げられる。レストアショップからの依頼を数多く担当しているのの同工房の特徴で、まさに信頼の証である。
サビたインナーチューブは再生可能!!
メーカー純正新品インナーチューブが手元にあるから大丈夫だと思っていたが、実は、年式違いで互換性が無い部品だと判明してガッカリ。そこで、インナーチューブの再生では国内トップシェアを誇る、東洋硬化さんへ再生依頼することにした。納期は、おおよそ3週間前後。DT1 のような段付きフォークは、すべて仕上げるのか?純正同様の仕上げにするのか?依頼時に明確にしておこう。
依頼内容次第で「仕上がり」も変わる
DT1純正フロントフォークを分解して驚いたのは、ダンパーシートパイプ周辺の構造が緻密で、後のレーシングキットパーツのようでもあったこと。1960年代の後半と言えば、国産車が世界のバイクシーンをリードし始めた頃なので、メーカーもイケイケの本気モードだったのだろう。段付き構造インナーチューブは、オイルシールとの摺動部分のみハードクロームメッキが施されている。今回は、ライトステーで見えない部分もハードクロームメッキで仕上げて頂いた。その分は当然にコスト増となる。
骨格組み立て開始の第一歩はステアリングから始まる
フルレストア行っていた段階では、メーカー純正部品に在庫があり、ステアリングヘッドのボールレースやスチールボールなどなど、すべての純正部品は納品された。DT1に限らず、将来的にフルレストアや修理を考えているユーザーさんは、純正部品確保を優先したほうが良いと思います。長いボルトで上下レースを挟むように締め上げて圧入する特殊工具があれば万全です。ボールレースにグリスをタップリ塗布して、そのグリスを接着剤代わりにスチールボールを整列させると組み立てやすい。グリスで接着状態のスチールボールは落下しにくい。ステアリングヘッドパイプにアンダーブラケットシャフトを差し込み、アッパーレース、カバー、ナットの順で組み立て、先が薄いアジャスタブルフックレンチでナットを仮締めした。