ドゥカティ ムルティストラーダV4、2025モデル発表【エンジン/電子制御デバイスが進化】
車体関連も熟成
車体関連では、フレームやスイングアームに変更はないが、スイングアームピボットを従来より1mm上げたことで、アンチスクワット効果を向上。タンデムや積載時の走行安定性を高めている。また、パニアケースとトップケースの装着位置を従来型よりも後方へ移設したことで、同乗者の快適性を向上させた。 なお、サスペンションはV4/V4Sともにマルゾッキ製が装着される。V4は50mm倒立フォークとリザーバータンク付きモノショックで、前後ともフルアジャスタブル。リヤサスペンションのプリロード調整幅は12~20mmと従来型よりも広くなった。V4Sは前後とも電子制御式となるが、フロントフォークのプリロードのみ手動調整となる。 『ムルティストラーダV4パイクスピーク』は、フロントホイールを17インチとしてリアホイールをワイド化(6.0×17)していること、片持ち式スイングアームを装備すること、前後サスペンションはマルゾッキ製を採用するV4/V4Sとは異なり、オーリンズ製スマートEC 2.0サスペンションを装着することが特徴だ。これらにより、パイクスピーク仕様はオンロードでの走行性能を重視したモデルとなっている。 2025年式となる新型では、スタンダードV4と同様の改良に加えて、MotoGPやWSBK、モトクロスからインスパイアされたドゥカティコルセ専用カラーが新たに採用された。また、前後ホイールは新デザインとなるマルケジーニ製Y字5本スポークとし、ピレリ製ディアブロロッソ4スポーツロードタイヤを装着する。 EU諸国では2024年10月から販売が開始されたが、日本国内への導入時期は未定だ。 ────────── カラーバリエーション ────────── 車体色は、スタンダードのV4がドゥカティレッド(赤)のみで、V4Sにはそのほかにスリリングブラック(黒)とアークティックホワイト(白)の3色展開となる。また、V4Sではワイヤースポークホイールかアルミ鍛造ホイール(標準のアルミ鋳造よりも2kg軽量)を選択することが可能だ。 【DUCATI Multistrada V4/S/Pikes Peak】主要諸元 ■全長2301 全幅990(963) 全高1460-1520(1404-1464) 軸距1565(1591) シート高840-860mm 車重229[231](227)kg ■水冷4ストロークV型4気筒DOHC4バルブ 1158cc 170ps/10500rpm 12.7kg-m/8750rpm 変速機6段 燃料タンク容量22L ■タイヤサイズF=120/70ZR19(120/70ZR17) R=170/60ZR17(190/55ZR17) ●色:ドゥカティレッド[ドゥカティレッド/アークティックホワイト/スリリングブラック](ドゥカティコルセ専用カラー) ●価格:279万8000円[337万7000円~](438万7800円) ●国内発売日:未定 ※[ ]内はS ※( )内はPikes Peak
────────── ●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ヤングマシン編集部