寺島さん　悠一君は今回、無理に幼くしているわけではないよね。

　中村さん　監督も「無理はしないでいいから」と言っていたし。

　寺島さん　それで合っているのが悠一君のすごいところなんです！

　中村さん　不安はありました。テレビシリーズにずっと出ているキャラクターだから、見ている皆さんはキャラクターの性格をよく知っています。寺島君が演じる悟君との関係性も分かっていて、しゃべるなら……と皆さんが想像していたはずです。そんな中で、声が付くという難しさはありました。

　－－放送から約半年が経過し、視聴者にも大福のイメージが固まっているところもあります。

　中村さん　そうなんです。皆さんにそれぞれのイメージができているはずです。自分で言うのも変かもしれませんが、自分の声と画（え）がセットになった時、これもあるな！と一安心したところがありました。

　寺島さん　間違いないよ！　最適解の一つだと思いました。

　◇「プリキュア」の優しさに触れた中村悠一は…

　－－二人で収録できた？

　寺島さん　そうですね。感動しました。大福と会話できた！と悟君と同じ喜びがあったんです。悟君と共感して、その気持ちを自然に表現できました。映画自体もそういう流れになっていますし。

　中村さん　大福はお世話をしてもらっているはずですが、自分がお世話をしているつもりで、兄貴分のつもりでいます。悟君に対して、しっかりしろよ！と見守る目線なんです。一緒に収録できたことで、悟君を引っ張ったり、冷静に状況を見たり……と悟君との温度感が表現できました。寺島君が放送開始から参加している作品ですし、キャラ感や雰囲気を壊さないようにすることを心掛けました。一緒にできてよかったです。映画ではこれまでの悟君とは違う一面も見られるんじゃない？

　寺島さん　そうですね。これまで戦いを見ながら、参加できなかったけど、映画では少し加わることができて、これからよりよいサポーターとして成長していくんじゃないかと感じています。悟君にとっても大きな変化になりそうです。