24年の電子情報産業世界生産額、9%増 JEITA発表、25年も過去最高更新見込む
電子情報技術産業協会(JEITA)は19日、電子情報産業の世界生産見通しを発表した。2024年の世界生産額は、電子機器や電子部品・デバイスの需要回復に加え、ソリューションサービスが成長し前年比9%増の3兆7032億ドルを見込んだ。25年は生成AI(人工知能)などを活用したデジタル投資が進み需要拡大が期待されることから、同8%増の3兆9909億ドルと過去最高を更新する見通しだ。 24年の世界生産額は、地政学リスクに端を発する燃料・原材料価格の高騰により、個人消費の低下や中国の景気低迷など足元の景況感は不安定だったものの、電子情報産業は、コロナ特需の反動で減速していた電子機器、電子部品・デバイスがプラスに転じた。デジタル化の進展でソリューションサービスもプラス成長を見込んだ。 25年もインフレなどの景気リスクは残るものの、各国で生成AIなどの先進的な技術を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、ソリューションサービスの需要拡大が見込まれるほか、AIサーバー向け半導体などが伸長すると予測している。
電波新聞社報道本部