掛け声、威勢よく 山形・新春恒例の初競り
山形市公設地方卸売市場の今年最初の取引となる「初競り」が5日、同市場で行われた。競り人と買い受け人が、マグロやタラといった旬の魚、冬野菜などを前に威勢のいい声を響かせ、場内は活気に満ちた。 マグロは計14匹あり、重さ87キロの宮城県塩釜産の天然本マグロがこの日最高値の26万1千円(1キロ3千円)で競り落とされた。水産物はほかに、千葉県産ヒラメや宮城県産アナゴなどが競りにかけられ、入荷量は昨年より1~2割増。青果物は県内産のハクサイやネギが並び、価格は例年より2~3割高かった。 初競りに先立って初市行事が行われ、市場開設者の佐藤孝弘市長が「消費拡大に向けてチャレンジしながら、より良い年にしたい」とあいさつした。市場関係者が鏡開きと手締めを行い、今年の活況を祈った。