白石麻衣が語る、芝居の引き出しが増えた実感 “コメディ”を通して見つけた新たな自分
白石麻衣が明かす、コメディ作品への出演が相次ぐ理由
ーー乃木坂46卒業後、幅広くご活躍されていますが、俳優としての今後の目標はありますか? 白石:先の目標とかは全く立てないタイプなんです。自分に合ったペースで今見えている目の前のことに挑戦していきたいなと。女優業だけじゃなくほかのお仕事も大好きなので、いただいたものに対しては常に全力で向き合っていけたらと思っています。 ーー2023年から2024年にかけては、コメディ作品への出演が特に多いように感じています。意識的に選んでいるのでしょうか? 白石:お話をいただいたコメディ作品は、自分が挑戦したことのなかったお芝居に挑戦できそうな作品が多かったんです。私自身もコメディが好きなので、「ぜひやりたいです!」と受けていたら、立て続けに続いていました。コメディ作品を通して、自分の演技の幅もかなり広がったと感じているので、挑戦してきてよかったかなと思っています。 ーー俳優としての引き出しが増えたなと実感することはありますか? 白石:真面目な役が続いていた時に『オクラ』だったり、『No Activity』シーズン2(Prime Video)、『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~」』や『アンダーニンジャ』の映画のお話をいただきました。バラエティ番組だったらコントっぽいやり取りもありましたが、お芝居はあんまりないかもと思って、挑戦してみたらすごく楽しくて。コメディとシリアスな作品では、また違った楽しさがあり、自分も知らなかった新たな一面を見せられているなという感覚があります。これからもいろいろな役に挑戦していきたいです。 ーーコメディ色が強い作品は演じるのが難しいとよくお聞きします。白石さん的に笑いを演出する難しさはありますか? 白石:難しいですね……。ですが、私の場合は共演者の方々の力も大きいです。反町さんもそうですが、『No Activity』でも豊川(悦司)さんや中村(倫也)さんが、笑いの雰囲気をつくってくれるので、そこに乗っかっていかなきゃみたいな。共演の方々との掛け合いというのはすごく影響しているのかなと思います。 ーー掛け合いに関して、『オクラ』の撮影を通して現場で感じたことは? 白石:そこまでアドリブが多いというわけではないんですけど、皆さん台本以上に熱量の高い掛け合いにしてくださるので、キャラクターとしてのいいぶつかり合いができているなと実感しています。 ーー最後に倫子視点から楽しむ『オクラ』の面白さを教えてください。 白石:千寿と利己の温度差を最初はすごく感じます。特に倫子は中間的な立場なので、そのテンション感の違いは面白いポイントかなと。連続ドラマならではの、どう転んでいくかのワクワク感や、それぞれのキャラクターにフォーカスしてく場面もあります。倫子自身のストーリーも深いので、全話通して見守っていただけたらと思います。
佐藤アーシャマリア