鹿児島県 奄美を写す写真展 大賞に園さん(知名町) 入賞入選140作品決まる
奄美の自然や文化、風物をテーマにした写真公募展「第3回奄美を写す写真展」の入賞・入選140作品がこのほど、決まった。大賞には、主題であるヒマワリを印象的に表現した園こうじろう(知名町)さんの作品「赤い土」が輝いた。 奄美の文化振興や観光発展を目的に、県奄美パーク・田中一村記念美術館から委託を受けた同展実行委員会が主催。撮影機材は限定せず、同展の特長としてレタッチや画像加工した作品も受け付けた。 作品は、奄美群島外23人を含む125人から計280点の応募があった。最年少13歳、最高齢86歳で、10代が48人と最も多かった。 審査は12月23日に行った。奄美新聞報道部の青木良貴記者が審査員長、芸術写真家の武部守俊氏が審査員を務め、入賞10点、入選・賞候補30点、入選100点の計140点が選ばれた。 大賞の園さんの作品は、ヒマワリと赤土の彩色を基調に、背景をモノクロにすることで作品のトーンをうまくまとめた。巧みな作画と繊細な表現力が評価された。 入賞・入選作品は11日~2月2日に同館企画展示室で展示される。25日午後2時から同会場で授賞式がある。 大賞を除く入賞者は次の通り。(敬称略) ▽田中一村記念美術館賞 山田心南(龍郷町)「波から逃げる弟」▽優秀賞 中山浩彰(奄美市笠利)「Symphony No9 From the New World」、榮乃愛(龍郷町)「魚いる!」、田畑より子(奄美市名瀬)「ムチモレ踊りin湯湾釜」▽佳作 秋元愛(福岡県)「夜明けのおくりもの」、積信一(奄美市名瀬)「朝散歩」、大島英世(宇検村)「ネリヤカナヤまわり舞台」、河本明日香(奄美市名瀬)「十人十色・十魚十色」▽ヤング賞 溜畑李乃娃(同)「ハートの洞窟」