大黒摩季さんの“ロック”なクルマへの思いとは? 「わたしも野菜を買うみたいに、“これちょうだい”って、好きなクルマを買うのが夢なの(笑)」
スポーツカーを買いなさい
数々のヒット曲を生み出してきた大黒さんだが、彼女の楽曲にはクルマでのドライブ体験をベースに書かれたものも少なくない。 「ファーストアルバムに入っている『風に吹かれて』は、軽井沢に向かうドライブ中のことを歌った曲。森の中を、マイナスイオンを浴びながら走る気持ちよさとか、実体験をそのまま書いています。直接的にクルマのことを書いていなくても、自分を俯瞰で見るために違うところに出かけてみよう、みたいな曲もいっぱいあるし。風に吹かれてクルマを走らせていると、自分のギアがニュートラルになるのを感じる。クルマや旅はわたしの音楽にとって重要なエッセンスですね」 ファンからは“摩季姐”と呼ばれ、その飾らない人柄と率直な物言いが支持される大黒さん。「わたしは人にメッセージするタイプじゃない。ぜんぶ自分のためにやっていて、それに共感してくれる人がいるだけ」と、言うが、その音楽や言葉は多くの人の心を動かす。「クルマ離れ」と言われている若い世代についてどう思いますか? と尋ねてみた。 「YouTubeで星空を見るより、星空の下にクルマを止めて、音楽を聴きながら眺めるほうがずっと気持ちいいよって思う。海に行って潮風に吹かれるのもそう。わたしが若い頃は、そういうことを教えてくれる先輩や大人がいたよね。だからわたしはそうするし、楽しそうにしている大人を見れば、若い人もきっとクルマの魅力に気づくと思う。」 撮影を終えると、「帰り、途中まで送っていってもらえない? 少しでも乗ってみたいから」と、コルベットの助手席に乗り込んだ大黒さん。その華やかな笑顔が、赤いスポーツカーによく似合っている。 「小金持っている女子たちに『ブランドものを集めることにも飽きたらスポーツカーを買っちゃいなよ!』と、言いたい(笑)。わたしも野菜を買うみたいに、“これちょうだい”って、好きなクルマを買うのが夢なの(笑)。今日は“クルマ愛”が再燃しちゃって、さぁどうしよう!って感じです」