「ちゃんとしていなくても、いいじゃない」…朝ドラ「ブギウギ」脚本家・足立紳さんが伝えたかったこと 鹿児島を訪れた本人に聞いてみた
-スズ子はドラマを通してよく『わては思うんや』と言っていました。この台詞が特に印象に残っています。 「幼いころの設定で、お母さんがスズ子に『とにかく嫌なことは嫌って言わなきゃいけない』とか、そういうことがちゃんと意思表示できる人間になってほしい、と言ってたシーンがあると思うんですけど、そういうことがスズ子にはすりこまれてるというふうに自分の中ではつくっていましたね」 足立さんが脚本を手がけた映画「百円の恋」は、ニートの女性がボクシングを始めて人生が変わっていくストーリー。安藤サクラさんが主演し2014年に公開された。10年を経て今年2月封切られた中国でのリメーク版も大ヒットを記録している。 いたって気さくなご本人に話をうかがって感じたのは、駄目な部分も魅力として見せる清濁併せ飲んだ人物像を大事にしていること。今後生み出す作品がますます楽しみだ。
南日本新聞 | 鹿児島