もはや侮れない、中国二輪メーカーの現在「大排気量車は当たり前! 1000cc4気筒スポーツや900cc2気筒アドベンチャーも生産」
CFMOTO「800ccネイキッドやアドベンチャーなど大型車もラインアップ」
「CFMOTO」(CFモト)は、1989年に中国の温州でスペアパーツメーカーとして創業。1997年には初の水冷エンジンを開発し、翌年には自社エンジンを搭載したスクーターを発売。 2022年シーズンからMoto3に参戦しているほか、KTMと合弁会社を設立し、KTMのミドルクラスモデルをOEM生産するなど実績を重ねている。また、キスカ(*)と提携して製作した「800NK」という、もうひとつの790デュークといったムードを放つストリートファイターを生産するなど、ヨーロッパと良好な関係を築いている。 CFMOTO JAPANにより同社製品は輸入されているが、現在のところ4輪バギーのみとなっている。 EICMA2023では現行モデルだけでなく、新開発の675cc並列3気筒エンジンのカットモデルを展示したり、ネイキッドやアドベンチャーのコンセプトモデル、参戦中のMoto3レーサーを展示するなど、意欲的な開発姿勢をアピールした。 また、EVブランドとして「ZEEHO」を展開しており、アグレッシブなデザインの都市型EVの開発、生産も行っている。 ■MT-Xコンセプト「排気量は800ccか? フロント21インチ、リヤ18インチのオフロード志向アドベンチャー」 既に販売されているアドベンチャーモデル「800MT」のオフロード性能強化版と思しきコンセプト車で、ホイール径はフロント21インチ、リヤ18インチ。排気量は明確にされていないが、外観からするとエンジンは800MTと同様の799cc並列2気筒だろう。メーターは縦型のフルカラー液晶。簡易ナビ的なものも表示できるようだ。 ■800NK「KTM 790デュークのCFMOTO版と言える並列2気筒スポーツネイキッド」 799ccの並列2気筒エンジンを搭載したスポーツネイキッド。最高出力は100馬で、KTMの790デュークのエンジンと排気量、ボア・ストロークは同値。EICMA2023ではハイパフォーマンス版の800NK GPが発表された。ブレンボ製ブレーキキャリパーやオーリンズ製リヤショックが装備されている。 ■450MT「オフロード志向の450cc並列2気筒アドベンチャーツアラー」 最高出力44馬力の449cc並列2気筒を搭載した新型アドベンチャーツアラー。ホイール径はフロント21インチ、リヤ18インチ ■125NKコンセプト「若者をターゲットにした新世代ネイキッド」 」125ccスポーツネイキッドのコンセプト車で、スイングアームは片持ち式。エアダクト機能(ブレーキ冷却用?)を備えたカーボン製ホイールカバーも特徴のひとつだという。 ■EVブランドの「ZEEHO」はスポーツモデルも展開 「ZEEHO シティスポーツ/シティクロス」定格出力1.8kWの電動スポーツ車で、キャストホイール仕様が「シティスポーツ」、ワイヤースポークホイール&ブロックパターンタイヤの仕様が「シティクロス」。 「ZEEHO シティモタード」ブレンボ製ブレーキキャリパやオーリンズ製リヤショックなどを採用したモタードルックの電動スポーツ車。