PlayStation 4日本発売から約1か月 当面の課題とは?
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が、2013年11月15日に発売した据え置き型ゲーム機「PlayStation 4(PS4)」。2月22日には日本国内でも発売をスタートし、初週売上台数は32万台を突破しました。3月2日時点での全世界実売累計も600万台を超えており、非常に好調なスタートを切ったといえるでしょう。そこで、ソフトの売れ行きや機能面のおさらいとともに、今後の課題などを見ていきましょう。
初動は好調、動画&コンテンツ共有機能も高評価
ソフトについては、PS4と同時発売したタイトルのうち発売から2日間での推定販売本数は「バトルフィールド 4」が約2万7000本、「KILLZONE SHADOW FAL」が約2万6000本、「真・三國無双7 with 猛将伝」が約1万3500本となっており、PS4とのセット販売も行われた「KNACK」はPS4とほぼ同程度の約32万2000本という結果に。中でも「龍が如く 維新!」はPS4版が約7万3000本と、従来シリーズが発売しているPlayStation 3(PS3)版の約14万3000万本の半数に相当する健闘ぶりをみせました。 PS4では高い描写力と処理性能による臨場感あふれた映像表現はもちろん、携帯ゲーム機「PlayStation Vita(PS Vita)」とあわせて遊べるリモートプレイが特徴。家庭内ではPS4、移動や外出中はPS Vitaと、ライフスタイルに合わせた遊び方を選べるようになりました。ゲームのスクリーンショットや映像を共有できる「Shareボタン」も搭載されており、これまで特殊な環境を必要としたゲームの映像配信が簡単に行えるようになったのも大きな変化といえます。
コンテンツ共有や生中継の楽しみも
FacebookやTwitterを通じたコンテンツ共有、Ustream/Twitchによるゲームプレイの生中継の回数も順調に伸びており、今春中にはニコニコ動画での生放送にも対応予定。セーブデータの預かりや人気タイトルを自由に遊べる「フリープレイ」だけでなく、PS4でのオンラインマルチプレイに必要となる有料メンバーシップサービス「PS Plus」の会員数も増加しています。 このほか、より快適な環境で遊ぶため内蔵HDDの交換を考えているユーザーもいるでしょう。交換した結果については自己責任となりますが、PS4におけるHDDの交換そのものは初心者でも比較的簡単に行えるようになっています。システムアップデート方法なども公式サイトで丁寧に説明していますので、今まで交換したことがない人でも挑戦しやすいのではないでしょうか。 SCEはソフトのラインアップ不足や十分な販売台数の確保などを理由に、北米や欧州などと比べ国内発売を約3ヶ月後と大きく遅らせました。当初は大きな不満の声も上がっていましたが、品薄に陥らずスムーズに手に入る現状を見れば、妥当な判断だったのではと考えられそうです。