【五輪卓球】パリ五輪のドローが決定。男子団体、日本は中国と逆のブロック
最高のドロー。メダルの前にチャイニーズタイペイとドイツの壁が
男子団体を第4シードで迎えた日本にとって、最大の関心事は「第1シードの中国と同じブロックになるか、反対側のブロックになるか」ということだった。結果は上記のとおり、第3シードの地元・フランスが中国側のブロックに入り、日本は第2シードのドイツ側のブロックに入った。 今年2月の世界卓球団体戦・釜山大会では、決勝トーナメントの準々決勝で中国と当たる不運のドローになった日本男子。昨年9月のアジア選手権でも準々決勝で中国と当たるなど、やや「くじ運」に恵まれない感があった。釜山大会でカードを引いた田㔟邦史監督には、「運はオリンピックまで取っておきましょうよ」と伝えたのだが、まさに五輪本番で強運ぶりを発揮した形だ。 五輪のドローでは「引きの強さ」を見せた田㔟邦史監督。「国際大会での連戦でコンディションが心配でしたが、選手たちは逆に強くなった」と語る 強豪ひしめく男子団体。戸上と篠塚が五輪デビュー戦となる日本男子にとって、初戦が実力差のあるオーストラリアとの対戦になったのも大きい。カルデラノのいるブラジルやヨルジッチを擁するスロベニアなど、スーパーエースのいる国が下に入らず、余裕を持って戦えるはずだ。 準々決勝で対戦するであろうチャイニーズタイペイは言うまでもなく強敵だが、張本智和と林昀儒のエース対決は、近年は張本のほうが分が良い。ここを勝ち抜けば、準決勝で当たるのはドイツ対スウェーデンの勝者か。ヨーロッパを代表する両チームの戦力はほぼ互角と見る。 前回の東京五輪では男子団体準決勝でドイツに敗れ、3位決定戦で韓国を破って銅メダルを獲得した日本。今大会は一気に決勝に進出し、メダルを確定させたいところだ。 *トーナメント表は関連記事から見られます